スケールアウト型OSSクラウド基盤に最適なUbuntu Serverをひも解く 10

Ubuntu ServerにおけるSNMPの設定

Ubuntu ServerにおけるSNMPの設定

MCP等を使って遠隔にある監視用のサーバーにSNMPによる障害通知を送るためには、hpsnmpconfigコマンドによる事前準備が必要です。hpsnmpconfigを実行すると、SNMPのRead/Write Community String(例として「private」等)とRead only Community String(例として「public」等)、トラップ送信先IPアドレス等の入力が促されますので、それらを適切に入力してください。

# /sbin/hpsnmpconfig

hpsnmpconfigコマンドによるSNMP設定が終了したら、Ubuntu Serverを再起動します。Ubuntu Serverを再起動後、監視対象サーバーで提供されるSystem Management Homepage(通称SMH)にWebブラウザーでアクセスすることで監視することが可能です。

図1:監視対象のUbuntu Serverが管理者に提供するSMHの画面。様々なハードウェアコンポーネントを監視できる(クリックで拡大)

Ubuntu Server on HP ProLiantにおける温度、ファン、電源の監視

監視エージェントを入れるメリットに、詳細な監視データをコマンドラインから取得できるという点があります。MCPに同梱されているUbuntu Server向けの管理ユーティリティの1つであるhplogコマンドは、サーバーの温度、ファン、電源の状態をCLIの標準出力に表示することが可能です。

図2:hplog -tの利用例。監視対象のUbuntu Serverが稼働するサーバー内部の温度センサー情報を取得することができる(クリックで拡大)
図3:hplog -fとhplog -pの利用例。監視対象のUbuntu Serverが稼働するサーバーの冷却ファンと電源の状態を監視することができる(クリックで拡大)

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