こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。今回から始まる「週刊OSSウォッチ」のコーナーでは、オープンソースの動向を注視している筆者が、その週の出来事から気になったトピックを主に紹介していきます。
忙しいからざっくり今週の出来事を知りたい!という方はぜひご覧ください。
MidoNetがオープンソース化、その狙いを聞いた
5年の歳月をかけ、開発してきたソフトウェアをオープンソース化するという大きな戦略転換を図ったミドクラの狙いは、事実上の標準になるということで、まだまだ混沌としているSDN界隈で大きなインパクトを与えた発表でした。
「今はオープンソースとオープンソースが競争する時代」--開発者5人に1人はOSSツールを使用
原文のタイトルは、"Survey indicates four out of five developers now use open source"なので、正しくは、『開発者5人に4人はOSSツールを使用』ですが、それはともかく。ソフトウェアの開発にはオープンソースが欠かせなくなっているようです。
OpenStackは成熟期に特有の諸課題に直面
開発の最初であれば、6ヶ月というリリースサイクルが適切だったのかも知れませんが、そろそろ商用利用も始まってきた現状では、なかなか追随するのは、問題になってきたと言えるかも知れません。しかも、どのリリースでも重要な変更が多くあればなおさらのことです。とはいえ、成熟と進化をともに進めなければいけない、OpenStackはまだまだ注目が必要です。
ドコモ、OpenStack Neutronの商用導入に向けた大規模実証実験に成功
これもOpenStackの話題ですが、通信速度の向上と高可用性を実現するために多くの会社が共同で実証実験を行い、結果は今回のOpenStack Summitで公開されました。もともとドコモは、物理サーバを管理可能にするなど、積極的にOpenStackコミュニティに貢献している会社のひとつです。
RHEL 6.6互換の「CentOS 6.6」がリリース
本家の「RHEL6.6」がリリースされてから、今回は2週間遅れのリリースとなりました。対応アーキテクチャは、i386とx86_64に対応している。
今週はパリでOpenStack Summitが開催されました。今回の参加者は4,500人と回を重ねるごとに増えているようで、OpenStackの盛上がりを感じます。また、来年の秋には、ついに東京で開催されることが決まったようで、ますますOpenStackは盛り上がるでしょう!