こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
先週から始まった「週刊OSSウォッチ」では、オープンソースの動向を注視している筆者が、その週のトピックをご紹介していきます。OSSの情報をまとめて知りたい方はぜひご覧ください。
今週は、Hadoopに関する話題を多めにお届けしていきます。
米Joyent、コンテナ技術を活用するためのソフトウェア「SmartDataCenter」と「Manta」をオープンソースで公開
最近、にわかに注目を浴びている「コンテナ技術」に関するニュースです。2006年から米Joyentは使っていた技術をオープンソース化したそうです。コンテナ技術が次世代のコンピューティングのベースになると見て、オープンソース化することで、コンテナ技術の受け入れを促進するのが狙いのようです。
(参照記事:http://sourceforge.jp/magazine/14/11/08/154200)
2015年はHadoopの年--Forresterの「Hadooponomics」論
2015年は、Hadoopの企業での導入が急増するという予測があるようです。特に、「SQL on Hadoop」の利用が拡大することによって、従来の企業が所有している構造化データ・非構造化データの両方を利用できるようになるからです。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/svc/nls/?id=35056190)
Hadoopの拡がりを体感できたCloudera World Tokyo 2014
こちらは、Hadoopソリューションの御三家のひとつであるClouderaのプライベートイベントのレポートです。Clouderaの差別化のポイントはオープンソースコミュニティへの貢献ということやデータサイエンティストの教育などで、エコシステムの構築に注力しているようです。
(参照記事:http://thinkit.co.jp/story/2014/11/11/5413)
Hadoopの新興ベンダーHortonworks、IPOを申請
Hadoopソリューションのもう一方の雄であるHortonworksがIPOを申請しました。まだまだ、日本ではそれほど知られていませんが、北米では勢いのある会社で、日本でも活動を開始したようなので、注目しておく必要があるようです。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/svc/nls/?id=35056374)
GE、ビッグデータ利用のコスト削減プログラム 飛行経路解析
6,000万時間のフライトデータを活用して制作した解析ツールで、飛行経路を解析し、効率の良い経路を選択することで航空機運航コストの約40%を占める燃料関連のコストを削減することが可能。こんなところにもビッグデータの活用が!!
(参照記事:http://www.aviationwire.jp/archives/49203)
マイクロソフトがLinuxを「大好き」になった理由とは?
Microsoft Azureで使われているOSの20%がLinuxであることや、他のクラウドサービスが全てLinux上で稼働していることを考えても無視はできない存在になってきているということもありますが、どうも、自分たちが他の人々と協力していかなければ、という思いにマイクロソフトが変化してきたようです。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/svc/nls/?id=35055935)
先週から、この連載を始めたわけですが、その後皆様からさまざまなコメントを頂きました。その中で一番面白かったのは、「週刊OSSウォッチ」に「ほぼ」をつけて、「ほぼ週刊OSSウォッチ」にしたら良いのでは、という声でした。
さて、来週は北東アジアOSS推進フォーラムが中国の武漢で開催されるため、そちらに参加してきます。レポートもしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。