glibcの脆弱性「GHOST」、ビッグデータ分析のPachyderm、バルクデータローダー「Embulk」、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
筆者の職場では、風邪が流行っていて、ダウンしているメンバーも多いのですが、皆さんの職場ではいかがですか?まだまだ寒暖の差が激しい日々が続くようですので、健康に留意してください。
今週も注目すべきトピックをまとめましたので、ゆっくりとご覧下さい。
glibcの脆弱性「GHOST」、影響範囲を見極め冷静な対処を
この脆弱性自体は、2013年5月に修正されていますが、「セキュリティ上の問題」として認識されていなかったため、さまざまなLinuxディストリビューションに影響が及んでいるため注意が必要です。内容としては、バッファーオーバーフローの脆弱性があり、細工を施したホスト名を受け取るとDoS状態に陥いったり、最悪の場合、リモートからのコード実行が可能になる恐れがあるというものです。
(参照記事:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1501/28/news161.html)
「謎のソフトは非搭載」のGNU/Linuxノート「Librem 15」、クラウドファンディング成功
「カーネルやOSはもちろん、いかなるソフトウェアアプリケーションにも謎のソフトウェアが含まれていない世界初のハイエンドノートPC」を開発するというプロジェクトがクラウドファンディングにより、資金獲得をめざしていましたが、目標の25万ドルと超える26万ドルの資金を調達することができました。2015年4月に最初の製品が出荷される計画で、価格は1,500ドル程度になる予定です。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/svc/nls/?id=35059402)
CoreOSとDockerの上でビッグデータ分析の敷居をフロントエンドプログラマ向けに低くするPachyderm
『MapReduceのパワーをHadoopの難しさなしで提供する』をキャッチフレーズとするPachydermは、プログラマがJavaのコードを書いたり、MapReduceについて詳しく知らなくても大量のデータを分析できるオープンソースのツールです。大量のデータを分析したいプログラマがやるべきことは、Dockerのコンテナの中に収まるhttpサーバを実装するだけで、Pachydermがそれを分散化して数ペタバイト以上のデータでも処理できるようにします。
(参照記事:http://jp.techcrunch.com/2015/01/24/20150123pachyderm/)
「ソースオープン」から「オープンソース」へ… Go Azure 2015でマイクロソフトが見せた本気
従来のマイクロソフトの取り組みは、単にソースを公開していただけの「ソースオープン」で真の「オープンソース」ではなかったようです。今後は、Githubを使ったソースコードの公開、コミュニティとのオープンな会話、ブログのポストなどさまざまな手段でオープンソースコミュニティや企業との対話を進めていくことになり、いわゆるオープンソースの作法に従って、開発を進めていくことになりそうです。
(参照記事:http://thinkit.co.jp/story/2015/01/23/5552)
オープンソースのバルクデータローダー「Embulk」登場。fluentdのバッチ版、トレジャーデータが支援
何ギガバイトもあるCSVをデータベースに転送するようなバッチ処理をするためのツールである「Emnulk」が公開されました。従来はデータ変換をしようとすると、そのたびごとにスクリプトを書くことになり、データの二重ロードやエラー時の処理などさまざまな課題がありました。このツールは、プラグインベースで開発されているため、新しいデータフォーマットやデータソースにも対応しやすくなっています。
(参照記事:http://www.publickey1.jp/blog/15/embulkfluentd.html)
今週は、いろいろなセミナーが開催されたので、いくつかを聴講させていただきました。特に「Hadoopエンタープライズソリューションセミナー2015』では、日本人のHadoopコミッタの講演もあり、エンジニアの活躍の場の広がりを感じました。我々も頑張らねば!
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