OpenStack Days Tokyo 2015開催、米Mirantisが日本法人設立、転換期を迎えるOpenShift V3、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
節分も過ぎ、暦の上ではすでに春ですが、まだまだ寒い日が続いています。一段落したとはいえ、インフルエンザは相変わらず猛威を振るっています。みなさんもビタミンを補給して乗り切り行きましょう。
今週も注目すべきトピックをまとめましたので、ゆっくりとご覧下さい。
「OpenStackが変革のエンジンになる」、プロジェクト共同創始者が宣言
2015年2月3日と4日に開催された「OpenStack Days Tokyo 2015」の基調講演でOpenStackプロジェクトの共同創始者であるMark Collier氏が登壇し、現状と課題、今後の取り組みについて講演しました。世界中のあらゆるクラウド基盤として使われていて、1年前に比べてOpenStackによるパブリッククラウドサービスは2倍に増えているようです。また、2015年はユーザーから求められている『相互運用性と安定性の向上』に注力していくようです。
(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/020300408/)
OpenStack専業の米Mirantisが日本法人設立、CTCとリセラー契約を締結
Mirantis社は、1999年に設立された企業で、現在はOpenStackに特化して製品、サービスなどを提供しています。OpenStack専門の技術者が600名以上所属しており、OpenStackの最新リリースや最新テクノロジーに対応したアップデートをタイムリーに提供しながら、クラウド環境の安定運用を支援しています。日本ではCTCとリセラー契約を締結し、今後3年間で30億円の売上げを目標としています。
(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20150203_686580.html)
DockerとKubernatesを核にしたPaaS基盤へと変わる「OpenShift V3」
オープンソースのPaaS基盤として知られている主なものとして、「Cloud Foundry」と「OpenShift」の2つがあります。「Cloud Foundry」は、既にさまざまなベンダの基盤として採用されている事例がありますが、「OpenShift」はいまだ目立たない存在です。
その「OpenShift」が「OpenShift V3」で大きく変わろうとしています。具体的には、従来のアーキテクチャを捨て、コンテナに「Docker」、オーケストレーションツールに「Kubernetes」を採用しました。「Docker」が分散アプリケーションのコンテナとして活用されることは間違いないようです。
(参照記事:http://www.publickey1.jp/blog/15/dockerkubernatespaasopenshift_v3.html)
米Black Duckが選ぶ2014年のオープンソースルーキー、KubernetesやcAdvisorなどDocker関連が多く入選
今年も前年に登場したオープンソースソフトウェアから優秀なプロジェクトを選ぶ「Black Duck Open Source Rookies of the Year」が発表されました。2014年のトレンドとしてセキュリティ、クラウドストレージ、Bitcoinマーケットプレイス、DevOpsツール、データベース管理などの分野が挙げられています。その中でも今年は特にDockerの広がりとともに、コンテナ関連のプロジェクトが多数含まれているのが特徴です。
(参照記事:http://sourceforge.jp/magazine/15/01/30/165700)
ミラクル・リナックス、監視統合ソフト「MIRACLE Hatohol Enterprise」を提供開始
ミラクル・リナックスが、複数のZabbixサーバを一元的に監視する企業向けソフトウェア「MIRACLE Hatohol Enterprise」とサポートサービスを提供開始しました。これはシステム監視やインシデント管理、ログ管理など、さまざまな運用管理ツールを統合するオープンソースの運用統合ソフトで、ミラクル・リナックスが提供する「MIRACLE ZBX」シリーズおよびOSSの「Zabbix」と「Nagios」を統合対象にしています。
(参照記事:http://thinkit.co.jp/news_event/2015/01/30/5581)
今週は、「OpenStack Days Tokyo 2015」が開催されたこともあり、OpenStack関連のニュースが多く流れています。昨年の「OpenStack Days Tokyo 2014」は大雪の中、多くの参加者が集まったことを覚えています。今年は天候にも恵まれ、昨年以上の盛り上がりを感じたイベントなったように思います。
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