NTTデータがHadoop構築サービスで「Fluentd」などをサポート、「DockerCon 16」レポート、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
今週は、本州付近に梅雨前線が停滞している関係で、各地で大雨による被害が出ています。大気の状態が非常に不安定になっていますので、注意が必要な状況になっています。
今週もOSSに関する注目すべきトピックをとりあげましたので、ゆっくりとご覧下さい。
NTTデータがトレジャーデータと協業、Hadoop構築サービスでログ収集OSS「Fluentd」などをサポート
NTTデータは21日、米国トレジャーデータ社と協業してログ収集するOSSのサポートサービス「Fluentd/Embulkサポートサービス」を提供すると発表しました。NTTデータのSIサービス「Hadoop/Spark構築・運用サービス」の一部として提供し、同サービスで構築するシステムのログデータ収集が高速化でき、導入コストも削減できます。FluentdとEmbulkはトレジャーデータが開発したOSSで、分散システムのログデータを分析しやすく加工して収集できます。新サービスはNTTデータが顧客対応し、案件によってはトレジャーデータのエンジニアが不具合の解析やシステムの修正をすることになるようです。
(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/062101800/)
【速報】「DockerCon 16」ーAWSでDocker活用や最新版の新機能等を発表
19日から米国シアトルで開催された「DockerCon 16」では、いろいろな米国Docker社の新しい取り組みが紹介されました。基調講演では、AmazonクラウドやMicrosoft AzureでDockerを利用する際に必要な設定をまとめて簡単に実行してくれる新しいツール「Docker for AWS」と「Docker for Azure」が発表されました。AWSでDockerをクラスタ運用するにはCloudFormationのテンプレートやファイアウォールのルール設定、ロードバランサーの設定など多くのツールを用いてさまざまな設定をしなければなりませんが、Docker for AWSは、こうした設定をまとめて自動的に行ってくれるツールです。
[速報]Docker for AWS/Docker for Azure発表。Dockerの運用に必要な設定を一括で自動設定。DockerCon 16
(参照記事:hhttp://japan.zdnet.com/svc/nls/?id=35083837)
[速報]Docker、最新バージョンでDocker Engineにオーケストレーション機能を内蔵。外部ツール不要でクラスタ運用を実現。DockerCon 16
(参照記事:http://www.publickey1.jp/blog/16/dockerdocker_enginedockercon_16.html/)
ミラクル・リナックス、Azure上での「CLUSTERPRO」構築支援サービス
ミラクル・リナックスは17日、Microsoft Azure上でのNEC製HAクラスタソフトウェア「CLUSTERPRO」に関する構築支援サービス「CLUSTERPRO構築支援サービス for Microsoft Azure」を提供開始すると発表しました。「CLUSTERPRO」は、フェイルオーバー機能を持つHAクラスタソフトウェアで、WindowsおよびLinuxのどちらのOSでも動作し、OSSをはじめとしたさまざまなアプリケーションの、HAクラスタ化による可用性の向上を実現できます。今回提供開始する構築支援サービスでは、ミラクル・リナックスがこれまでに培ってきたCLUSTERPRO構築のノウハウを生かし、業務要件に応じたカスタマイズやクラウド環境での耐障害性を提供するとのことです。具体的には、Microsoft Azure仮想マシンインスタンス上でクラスタを構成する仮想マシンのWindowsもしくはLinuxに、ミラクル・リナックスがCLUSTERPROを導入することになります。
(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1005800.html)
日本ユニシス、OSSでDevOpsを実現するアプリケーション開発環境「CDSuite」
日本ユニシスは21日、OSSを利用したDevOpsを実現するアプリケーション開発環境「CDSuite」の提供を開始しました。同環境はJavaや.NET framework、スマートデバイス・アプリなどに利用できるアプリケーション開発環境で、JenkinsやGitLab、RedmineなどのOSSツールを利用するとともに、Dockerを利用した仮想コンテナ形式で提供しています。また、テスト自動化ツールと連携させることで機能テストを含めた自動化を実現し、スマートデバイスアプリについてはMonacaやXamarinなどのハイブリッド・アプリ開発環境との連携も可能だとしています。同環境の利用により、開発からテスト、本番環境へのリリース作業を自動化させ、DevOpsを実現するとしています。
(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2016/06/22/112/)
「Azure上に新規デプロイされるVMの50%がLinux」ーOSS戦略担当部長の新井氏
日本マイクロソフトは16日、MicrosoftのOSSへの取り組みに関する記者説明会を開催しました。日本マイクロソフト クラウド&エンタープライズ ビジネス本部 OSS戦略担当部長 新井真一郎氏が、Microsoft Azure上でのOSSの利用動向などを説明しました。現在、MicrosoftはDockerやApache Cordovaなど2000以上のOSSコミュニティに参加して開発に貢献しており、すでにOSSの中にいる立場になっているそうです。またMicrosoft Azure上の仮想マシンの25%はLinuxであり、新しくデプロイされる仮想マシンに限るとLinuxの割合は50%だそうです。また、国内リージョンのLinux比率はグローバル全体よりも高く、ゆうに33%を占めているそうです。特に、OSSをクラウドで使う場合は、アジャイル開発やマイクロサービスのニーズが高いそうです。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/svc/nls/?id=35084409)
Cloud Foundry Summitはエコシステムの拡がりを感じたカンファレンスだった
5月23日から25日に米国サンタクララで開催されたCloud Foundry Summitのレポートです。Cloud FoundryはPaaS(Platform as a Service)の中でも大きなシェアを持っているソフトウェアの開発と運用を支援するオープンソースのプラットフォームサービスです。今回のカンファレンスでは約1,500名の参加者、29社のスポンサーを集めて開催されました。技術的な目新しさよりも主にユースケースの紹介に時間が割かれ、Cloud Foundryの利用事例がジェネラルセッションの中で行われました。
(参照記事:https://thinkit.co.jp/article/9879)
プロ野球の交流戦が終わりましたが、今年もパ・リーグの圧倒的な強さが目立っていました。その中でもソフトバンクの強さは群を抜いていたように思います。スカウトと育成に力を入れているようで、どの業界でも良い人材を確保し、育成することで、他社に対して有利な地位を得られるのは同じことのようです。
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