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  Windows 10 Tips

Windows.oldフォルダーなどの不要なファイルを削除する

2015年10月26日(月)
塩田 紳二(しおだ しんじ)

以前のバージョンのWindowsが保存してある「Windows.old」フォルダーは、通常の削除処理では消すことができないため、「ディスククリーンアップ」を利用します。基本的にはこれで削除が可能なはずですが、Windows 10の場合、一部のファイルが残ってしまうことがあります。この場合には、「回復オプションのコマンドプロンプト」を開き、“rmdir /s”コマンドでファイルを削除できることがあります。

「Windows.old」フォルダーの削除

Windows 10を「完全アップグレード」などでアップグレードした場合、「Windows.old」などにWindows 7/8のファイルがすべて残っており、これが大きな容量を占有しています。この部分は、Windows 10とは完全に切り離されているため、外部ドライブやネットワークドライブにバックアップ可能です。

ファイルを削除してバックアップ対象の領域を小さくすることは、必要なことですが、なんでもかんでも削除してしまうことは、取り返しのつかない結果になる可能性があります。その点で、Windows.oldを考えもなしに削除することは危険なのですが、状況を理解して、必要なファイルを別の場所にコピーしたあとでなら、Windows.oldファイルを消してもいいでしょう。ただし、ここにはWindows 10のシステムファイルと同名のものが含まれており、エクスプローラーからの削除ではうまく削除できません。

Windows.oldを削除するには、Windows 10付属の「ディスククリーンアップ」機能を使います。これは、スタートメニュー(あるいはスタート画面)の「すべてのアプリ」リストの「Windows管理ツール」にあります。このツールは起動すると、不要なファイルのスキャンを開始するため、ダイアログボックスが表示されるまで、かなり時間がかかるので注意してください。具体的な手順は以下のようになります。

(1)「すべてのアプリ」の「Windows管理ツール」

Windows管理ツールを起動します。

(2)「ディスククリーンアップ」の起動

ファイルをスキャンするため、しばらく時間がかかります。

(3)システムファイルのクリーンアップ

ウィンドウ(ダイアログボックス)が開いたら「システムファイルのクリーンアップ」ボタンを押します。再度ファイルをスキャンするため、ウィンドウが開くまで時間がかかります。

(4)「以前のWindowsのインストール」を選択

対象リストから「以前のWindowsのインストール」チェックボックスをオンにします。「OK」ボタンを押すと削除が始まります。

もし、Windows.oldで消せないファイルが残っているようでしたら、「回復オプションのコマンドプロンプト」を開き、“rmdir /s”コマンドでファイルを削除できることがあります。

C:¥> rmdir Windows.old /s

以上で、Windows.oldフォルダーを消すことが可能です。「ディスククリーンアップ」では、不要な項目と、それらが占有しているディスク容量が表示されるので、Windows.old以外にも不要なものがあれば、バックアップ前に削除しておくといいでしょう。基本的にディスククリーンアップで削除可能なファイルは、不要なものか、再構築可能なエクスプローラーのサムネイルキャッシュなどです。

著者
塩田 紳二(しおだ しんじ)
フリーランスライター
コンピュータ、ネットワーク、インターネット全般のフリーライター。雑誌編集者、電機メーカーを経て現職。インプレス、日経BPなどの専門誌やWeb雑誌での連載、記事企画協力などを行う。PDAからサーバーまでの技術解説や入門からシステム構築まで「ゲームとアダルト」を除く幅広い分野をカバー。著書多数あり。

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