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ユニファイド・コミュニケーションへの進化

2010年2月5日(金)
荒牧 大樹

UCの導入に向けて

UCは、生産性の向上を目的としているので、まずは導入に対し、費用対効果を算出して説明する必要があります。今までのように通信コストを削減するという説明だけでは、導入効果を語ることはできません。

図3-1に、UCの導入に至るプロセスを記述しました。ネットワンシステムズでは、まずは簡易的なアセスメントを行っています。そのうえで、問題点を把握し、対応するツールを評価的に導入します。その後、実際の導入効果を評価して、全社導入に至ります。

詳細には、以下の7つのステップを経て導入します。ケースによっては、トライアルによる評価を経ずにアセスメント結果を持って導入を決定することもあります。

(1)現状把握
実際に電話機を使っているエンドユーザーにアンケート/ヒアリングなどを実施する

(2)問題点の抽出
上記を基に問題点を抽出する

(3)対策の検討
対策となるソリューションで考課を想定する

(4)評価/トライアル
実際にトライアル効果を体験してもらう

(5)トライアル結果
評価/トライアル後に再度トライアル・ユーザー向けにアンケートを採り、効果を測定する

(6)全社導入判断
得られた結果を基にまとめの資料を作成し、ユーザー内部で予算化などの作業を実施する

(7)導入フェーズ
実際にUCを導入する

実際のアセスメント結果例

アセスメントの例として、ネットワンシステムズを分析した時の結果を提示します(図3-2)。

まずは課題が抽出され、さまざまなUCツールを活用することで生産性が向上することが示されています。全体的には、UCツールやモバイル系のツールを使うことで、今の課題を解決できることが提示されています。今回は簡単なまとめのスライドのみを提示していますが、実際は数ページにわたって分析結果が提示されます。

職種ごとに分析すると、社内勤務が多い職種にはプレゼンス・チャットが有効です。一方、外出が多い職種にはプレゼンス・チャットに加えてモバイル系が有効です。さらに、ツールを導入することによって削減される時間から、全社で導入した場合の削減時間と時給換算での削減費用を算出できます。これにより、簡単にROI(Return On Investment)などの指標が出ます。

第1回では、IP電話との比較において、UCが生産性を高める手段として有効であることを解説しました。次回からは、UCを構成する個々のアプリケーションについて解説します。

ネットワンシステムズ株式会社
2001年よりIP電話機構築に関わる。国内の大手金融や製造系の大規模なUCネットワーク構築に於いて、先端UC技術をいち早く取り入れてきた。メーカー以外の企業のエンジニアとして、UC技術の最高資格である「CCIE Voice」を国内で初めて取得。現在はネットワンシステムズ株式会社にて、UC製品の先端技術サポートを行っている。

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