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究極の“声かけ”-大好きなあの人を誘おう-

2017年2月16日(木)
大倉 利晴(おおくら・としはる)三好 康之(みよし・やすゆき)

はじめに

今回は、前回の最後で少し触れた「大好きなあの人を誘う」“声かけ”について考えてみましょう。しかも“絶対に”断られない方法ですか? 自分で期待値を上げてしまったようにも思いますが……。

そうですね、“挨拶”はちゃんとしていますか?

まずは挨拶! 笑顔で、かつ自分からすること!

まずは、普段から笑顔で挨拶を交わす仲になるところから始めましょう。「おはようございます!」は、コミュニケーションの最初の言葉。

“挨拶に始まり挨拶に終わる”ことは、芸能界に入って最初に学びました。でも、これってどの職場や家庭でも同じですよね。すべては“挨拶”から始まります。もちろん、仲良くなる時も同じです。

どうでしょう、ちゃんと挨拶していますか? そしてその時に、相手の眼を見て、さわやかな、自然の“笑顔”ができていますか?

(1)相手の眼を見て笑顔で!

挨拶をしていても、相手の眼を見ないのではダメですよ。それが苦手な人は、そこを改善するための練習から始めなければなりません。また、緊張すると顔が引きつるとか、最近笑ってないなという人も、そこを改善していく必要があります。具体的には、鏡の前で笑顔を作る練習をして、表情筋を鍛え直すのです。

相手の眼をまっすぐ見ることは重要。笑顔はもっと重要。声かけの時も、食事に誘う時も、コミュニケーションをとる時の基本は自然な笑顔。目が血走っていたり、瞳孔が開いていたりしたら絶対に警戒されますし、それ以上に内容が入ってきませんからね(笑)。

(2)挨拶は自分から!

できれば、挨拶は自分からしていくようにしたいですね。芸能界と違って、毎日毎日同じ顔触れで、それが何年も経って、相手が部下だったり、年下だったりするとおろそかになりがちです。相手から挨拶されるのが当然のことのように思えてきて、自分からは挨拶をしなくなったりしていませんか?

まぁ、時に相手の方から先に挨拶されることもあるかもしれません。その時は、きちんと相手の目を見て、きちんと笑顔で返すようにしましょう。

(3)挨拶は全員に!

そして挨拶の最後のポイントですが、“自分から笑顔で挨拶”するのは、誰かれ分け隔てなく全員にしましょう。

“大好きなあの子”だけにしか挨拶しないというのは絶対にいけません。気持ち悪がられるかもしれませんし、そういう人間性では好きになってもらえないと思います。

ちなみに、芸能界では朝はもちろん、午後も夜も日が変わった夜中でも、お会いした方への最初の挨拶は「おはようございます!」なんですよね。しかも、最初に聞いたときには驚いたのですが、1日は24時間ではないんですね。24時を回ると25時や26時(深夜1時や2時)になります。しかも、それならまだいい方で、「今日は30時まで仕事だったね。お疲れ様でした!」と外に出ると朝日が迎えてくれた……なんてことも昔は珍しくなかったです。最近では少なくなったそうですが、そうはいっても深夜番組や早朝の番組なんかもありますからね。

でも、楽しくて大好きな仕事だったので、一仕事やり終えた後は、どんなに疲れていても爽やかでした。「おはようございます!」で仕事が始まり「お疲れ様でした!」で仕事が終わります。そして移動して、次の仕事場に着くと「おはようございます!」で、また仕事が始まります。

「フリ」と「オチ」を使った声かけ

挨拶し合う仲になれたら、いよいよ誘ってみましょう。

この時に邪魔になるのが「断られるかもしれない」と考えること。そう思ったら声かけなんてできませんよね。だから、そこは逆に“断られて当然”の境地で臨みましょう。

失敗を恐れないためには、コントでいう「フリ」と「オチ」を用意することをお勧めします。これは男性女性を問わず、どちらの誘いにも使える方法です。

例えば、仕事終わりや仕事帰りに何気なく「○○さん、焼き鳥のレバーと手羽先どっちが好き?」と答えやすいフリの声かけをします。

相手が「手羽先」と答えたら「私も一緒!手羽先美味しいよね」と返し、「レバー」と答えたら「私も一緒!塩とタレどっちが好き?」と返す感じです。

話に乗ってきたら誘ってみましょう。「どう?駅の近くで焼き鳥食べて帰らない?」と。

「良いですね!」と言われたら大成功。さあ、レバーも手羽先も両方美味しいお店で、どうぞ楽しい時間をお過ごしください。ここでうまくいけば、もう「オチ」はいりません。

ただ、世の中そんなにうまくはいきません。「今日はちょっと……」と体よく断られてしまった時は、さあ「オチ」の出番です。

例えば、こういうのはどうでしょうか。「そうか、焼き鳥で一杯飲もうと思ったけど、スケジュールが一杯なんだね」と“一杯”という言葉を上手に使って落とすのは。笑顔で言ってその日は諦めましょう。

もし、相手の会話に掛けたオチが浮かばなかったら、断られたことにがっかりしないで、間髪入れずにこのひと言、「断り上手だなあ!」「好きだなあ、その断り方!」という“返し”でもいいでしょう。相手の断り方をヨイショするのです。

格言1 “オチを用意しておけば落ち込まない”
格言2 “断り方をヨイショすれば落ち込まない”

他にも“おちゃめな誘い方”として、例えば誘いたい人がピコ太郎さんを好きだったら、こういうのでも全然アリですよね。

「ねえ、食事奢らせてって、ストレートに言わずにこういうのどう?アイ・ハブ・ア・クーポン! アイ・ハブ・ア・財布! ウッ!奢らせて!」

これがうまく行ったら教えてください。私もやってみますので(笑)。

【解説】ビジネススキルとしての“雑談力”(三好)

大倉さんの話を聞いて、僕も反省すべきところが多々ありました。“自分から相手の眼を見て笑顔で挨拶”というところができていませんでした。

自分から声をかける“挨拶”の重要性

挨拶が重要だということは、子供の頃から口酸っぱく言われてきたことであり、社会人になった時も最初に教えられることですよね。でも、その真意を丁寧に教えられることは少ないかもしれません。

確かに、職場の雰囲気を良くするとか、相手や自分のテンションを上げるとか、そういう理由もありますが、実はもう1つ重要なことがあります。それは“声かけを自然なものにする”という目的です。挨拶から1日が始まるというのは、その日のコミュニケーションが始まるということ。だから、大好きな人を食事に誘う場合にもすごく効果的なんですよね。“礼儀”と言うわけではなく戦略的な意味で。

挨拶も一種の“声かけ”ですから、毎日自分から“挨拶”という声かけをしていれば、他の時にも声かけがしやすくなるのです。

毎日挨拶をされていれば、相手の方も声をかけられることに慣れていきます。すると、食事に誘われるような声かけをされても違和感がなくなるのです。会話の中の1つの要素として埋没させることもできますからね。

笑顔最強説

相手の眼をまっすぐに見て笑顔で声をかける。まずは挨拶から、というのもすごく的を射ていますよね。職場あるいはプロジェクトの中に“笑顔”はありますか?

人間も、世の中のことをまだ知らない赤ん坊のうちは親や周囲の人の顔を見て今の状況を判断します。大人になれば表情だけを見て判断することは少なくなったかもしれませんが、なくなったわけではありません。それが、あるいはそこが“楽しそう”かどうかは、その人の態度を見て判断します。

だから、笑顔での声かけはある意味「俺と一緒に行ったら楽しいよ!」というアピールです(そんなこと思っていても自分の口から言うのも変ですしね)。

プロジェクトや職場でも同じです。眉間にしわ寄せてイライラしている表情を見せたり、つまらなそうな表情を見せたりしていると、それを見た人は「ここは楽しい場所ではない」と思いますからね。だから常に笑顔でいることはすごく重要なのです。

皆さんの周囲にもいませんか? わがままなのに憎めない人。そういう人はまず間違いなく終始笑顔でいるはずです。笑顔だから憎めないんですよね。そういう意味で笑顔は最強です。

“断られる”ことをリスクとしてマネジメントする

どの会話でもそうですが、相手にイエスorノーのいずれかの返事を求める場合、予め“イエス”の時はこうしよう、“ノー”だったらこうしようと決めていると思います。そして“ノー”が聞きたくない返事だとしたら、それはリスクということになるので、事後対策として“オチ”を用意しておくというわけです。

リスクが顕在化した場合には、それがどうなればいいのか? を考えるわけですが、食事への誘いを断られた場合だったら、きっとこうですよね。

「次回、また誘うことができる」

そのためには、相手に「断って申し訳ない」と思わせないことがポイントになります。断られた時に“この世の終わり”みたいな表情や態度を見せるのは最悪です。相手の重荷になってしまうかもしれません。そうなると二度と誘えなくなりますからね。

そうならないように、大倉さんは「オチ」を使って一緒に笑顔になって、「軽いお誘い」だという空気を作ることを薦めているわけです。「え? 食事ぐらい、普通に身構えずに行くよね!」というメッセージを発信しようという意味ですね。

きっと「フリ」と「オチ」には他にもいろいろとあるでしょう。皆さんの方がウィットに富んだネタがあるかもしれません。ただ、どういうものでも断られた後の態度や表情が重要なことに変わりありません。落ち込まずに余裕を見せて、笑顔で軽さを表現しましょう。そうすれば、「次回、また誘うことができる」はずです。

セクハラに注意

昔はなかったのですが、今はコンプライアンスが厳しく、注意しないと“セクハラだ”と訴えられることもあるかもしれません。きちんと社内ルールを確認して、可能な範囲でチャレンジするようにしましょう。

企業によっては上司が異性の部下を誘うこと自体がNGで、ましてや2人きりで食事に行くなんて絶対に禁止としているところもあるかもしれません。

そうでなくても、声をかける相手が喜んでいるのか、迷惑そうにしているのかを見極める必要はあると思います(難しいけど)。あるいは誘う回数を考えるとともに、断られやすい聞き方をすることも重要でしょう。

たかが雑談、されど雑談。でも大好きな人を食事に誘うことができたら、モチベーションもアゲアゲになりますよね。プロジェクトにもきっと良い影響が出るはずです。皆さんもぜひ挑戦してみてください。

著者
大倉 利晴(おおくら・としはる)
フリーの放送作家。過去に萩本欽一氏に師事していた経歴を持つ大御所。テレビ・ラジオの企画構成をはじめ、ラジオのパーソナリティ、テレビ出演、講演、作詞などを行っている。主な構成番組は「欽ちゃんのどこまでやるの」「オレたちひょうきん族」「笑っていいとも」「クイズ100人に聞きました」他多数。他に「M-1グランプリ」の予備審査員なども務める。
著者
三好 康之(みよし・やすゆき)
株式会社エムズネット代表

IT 関連企業又は、企業の情報処理部門専門コンサルタント。加えて、大手SE 向けの資格取得講座や階層教育を担当。高度情報処理技術者試験対策講座では驚異の合格率を誇る。情報処理全区分制覇他資格多数。『情報処理教科書プロジェクトマネージャ』(翔泳社)など著書も多数。全国の優秀なITエンジニアを参画するプロフェッショナル集団、ITのプロ46代表も務める。
e-mail:miyoshi@msnet.jp
URL:www.msnet.jp

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