データをインプットしてもらう方法とは?
ユーザーのデータインプット促進
どんなサービスを作る場合にもしっかりと考えなくてはいけないのが、「どうやってユーザーにデータをインプットしてもらうか」です。ソーシャルメディアであればユーザーのインプットがコンテンツの肝となります。Webサイトを利用したマーケティングを行いたい場合でも、ユーザーのプロフィール情報を得たり、Webサイト上で積極的な行動をしてもらうことが重要な成功のカギとなります。
ユーザーにインプットしてもらうためには、いかにユーザーを動機づけるかにかかってきます。すなわち、ユーザーが自然に「情報をインプットしたい」と思ってくれるような仕組みやインセンティブを用意するということです。
例えば、一般的なコミュニティーにおいては1%のリーダー、10%のフォロワー、残りの89%のユーザーをパッシブな閲覧ユーザーとして構成し、それぞれのプレーヤーの存在や行動が別のユーザーのインプットの動機づけとなっているような仕組みを作るという考え方もあります。
ユーザーへの動機づけと同時に、「いかに技術的・心理的に情報インプットのハードルを下げて、インプットをしてもらうか」という点についても考慮しなければいけません。
例えばブログを更新する場合でも、携帯からメールを送れたら楽ですよね。わざわざPCに向かわなければいけないということが面倒になって、インプットの量が減ってしまうユーザーも多いかもしれません。
それでは「ユーザーを動機づける」「技術的・心理的なハードルを下げる」という2つの視点で、いくつかフィーチャー&ファンクションの例を挙げましたので、どんな工夫をしているのかを参考にしてみてください。
ユーザーを動機づける
まず「ユーザーを動機づける」という視点で、フィーチャー&ファンクションの例を3つ紹介します。
1つ目は、「最近訪問したユーザーを表示」です。登録ユーザーが訪問した様子を顔写真入りで表示するフィーチャーです。サイトが利用されている様子が手軽に演出できますし、ユーザーにとっては、そこからさらにネットワークが広がる可能性があります。サンプルのWebサイトは「Mashable!(http://mashable.com/)」になります。
2つ目は、「登録しているユーザーを表示」です。登録しているユーザーを自分のページに顔写真入りで表示するフィーチャーです。登録数とともに、自分がフォローされている様子をビジュアルで確認できます。サンプルのWebサイトは「Twitter(http://twitter.com/)」になります。
3つ目は、「つくれぽ」です。自分の情報に対してそれを元にフォローする様子を表示するフィーチャーです。クックパッドはレシピ共有サイトですが、自分のアップしたレシピに対して「マネしてこんなのを作りました」という形でフォローされるので、アップする動機づけになります。サンプルのWebサイトは「クックパッド(http://cookpad.com/)」になります。
レビューやコメントなどのもありますが、それは後ほど別テーマとして取り上げます。