データをインプットしてもらう方法とは?
ソーシャルレコメンデーション
まずは、ユーザーによる評価や意味づけを表示する側のフィーチャーやファンクションです。裏側のロジックを工夫することによって、いわゆる集合知として機能しますので、広い意味でのソーシャルレコメンデーションといってよいでしょう。
まず「ソーシャルレコメンデーション」という視点で、フィーチャー&ファンクションの例を3つ紹介します。
1つ目は、「評価が高い情報を表示」です。投票やレーティングによって人気度を計測し、ランキング表示するフィーチャーです。リアルタイムに変化すると面白いでしょう。すべての利用ユーザーの情報ではなく、例えば、登録した友人の中での評価に基づいて結果を表示することも考えられます。サンプルのWebサイトは「Digg(http://digg.com/)」になります。
2つ目は、「各種レコメンデーション」です。ユーザーの行動を集積・分析してレコメンド、友人・知人からのレコメンド、グループからのレコメンドなど、さまざまなレコメンデーションが考えられます。Going.comは、参加したイベント履歴に基づいて人をレコメンドし、出会いを演出します。サンプルのWebサイトは「Going.com(http://sanfrancisco.going.com/)」「LastFM(http://www.lastfm.jp/)」になります。
3つ目は、「ユーザーによる投票結果を表示」です。ランキングなどでユーザーの投票結果を表示します。ほかにもアクセス数が多い情報を上位表示するなども考えられます。サンプルのWebサイトは「iJigg(http://www.ijigg.com/)」になります。
ユーザー同士のネットワーク&コミュニケーションの促進
次に「ユーザー同士のネットワーク&コミュニケーションの促進」という視点で、フィーチャー&ファンクションの例を3つ紹介します。
1つ目は、「コンタクトリストをインポート」です。メールやメッセンジャーなどのコンタクトリストをほかのサービスから簡単にインポートできるような機能です。個別にメールで招待するよりも、コンタクトリストをインポートすると自動的にそのサービスを利用しているかどうかを検索・表示してくれるためコネクションが作りやすいでしょう。サンプルのWebサイトは「Facebook(http://facebook.com/)」「Frinedfeed(http://friendfeed.com/)」になります。
2つ目は、「手軽に友人や知人にサービス紹介」です。「共有」によってサービスの利用を人ベースで広めるという機能です。情報内容をメールアドレスを入力することによって送付します。リンクされることでSEO効果もあるかもしれません。サンプルのWebサイトは「Youtube(http://www.youtube.com)」になります。
3つ目は、「ウィッシュリスト」です。欲しい商品をリストアップして、友達や家族に見せることのできるというフィーチャーです。ユーザー同士のコミュニケーションのきっかけになるとともに、閲覧したユーザーの行動のきっかけにもなります。サンプルのWebサイトは「Amazon(http://www.amazon.com)」になります。
「ユーザーの行動を活用する」ためのフィーチャー&ファンクションのリストをダウンロード(http://www.thinkit.co.jp/images/article/115/3/11532.zip)できるようにしましたので、参考にしてみてください(11532.zip/6.82 KB)。
次回も、具体的な切り口ごとに、フィーチャー&ファンクションの具体例を挙げて説明します。