今週は、ロボットとVRを組み合わせる技術に関するニュースが複数ありました。VRで人間の動きを学習するロボットAIや、ロボットの操縦における視覚部分にVRを利用するなど、ロボット分野でもさまざまな形でVRが活用されています。
操縦者とロボットがVRを通して感覚を共有することにより、ロボットの操作をより直感的に行うことができるようになります。今後多くの発展や応用が見込める、VRとロボット技術の組み合わせにワクワクするニュースとなりました。
トヨタ、ロボットの視覚をVRで共有 全身で直感的に操縦
トヨタは、ロボット操縦における視覚にVRデバイスを用いた動画を公開しました。操作しているロボットは、トヨタの第3世代ヒューマノイドロボット「T-HR3」。力を制御するトルクサーボモジュールと、全身を自在に操るマスター操縦システムを搭載しているとのこと。
操縦者は専用のデバイスを装着し、T-HR3にかかる外からの力を感じながら、操縦者と同じ動きをT-HR3にさせることができます。操縦者はロボットからの映像をリアルタイムで確認しながら、腕や足を動かし、離れた場所からロボットを操縦することが可能です。
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トヨタ、ロボットの視覚をVRで共有 全身で直感的に操縦
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VRで人間の動きを学習するロボットAI研究に700万ドルの資金
カリフォルニア大学の研究チームは、VRを活用してロボットをパペットのように操作し、動作を学習させるタイプのAIソフトウェア開発のために、700万ドルの資金を調達しました。
カリフォルニア大学・バークレー校の教授Pieter Abbeel氏とその生徒たちが設立したスタートアップEmbodied Intelligence Inc.では、VRを用いて人間と同じような動作をロボットに制御・学習させる研究を行っています。
この研究では、学習するロボットとしてつくられた「BRETT(バークレーのロボット)」を用いて、プログラミングを必要とせず、ロボットにタスクを学習させることを可能にしています。
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VRで人間の動きを学習するロボットAI 700万ドルの資金調達
http://www.moguravr.com/vr-robot-ai/
サムスンの次期VRヘッドセットは動き回れる一体型に
サムスンは10月に開催された年次の開発者会議で、同社が開発する次世代のVRヘッドセットは、仮想空間内を動き回ることができる一体型VRヘッドセットになることを明らかにしました。
この一体型VRヘッドセットは、サムスンがこれまで発売してきた「Gear VR」などのスマートフォンを使うタイプのVRヘッドセットや、PCに接続して使用するVRヘッドセットとは異なり、単体で動作する一体型(いわゆるスタンドアロンタイプ)のものとなります。
外部センサーが不要でVR内を動き回ることができるほか、手に持って自由に動かすことができるコントローラーが付属するとのことです。
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サムスン、次期VRヘッドセットは“動き回れる一体型”へ
http://www.moguravr.com/samsung-vr/
アップル、ARヘッドセット開発のVrvanaを買収か
米メディアのTech Crunchは、アップルがARヘッドセットのスタートアップであるVrvanaを3,000万ドルで買収したことを報じました。Vrvanaは、ヘッドセット前面のカメラを用いたARヘッドセット「TOTEM」を開発しています。
TOTEMはHoloLensのようなARヘッドセットと異なり、ヘッドセット前面のステレオカメラを用いて、映像として現実の様子を表示するビデオシースルー方式を採用しています。
今回の報道に関するTech Crunchの問い合わせに対し、アップル、Vrvanaのいずれもコメントを行っていません。
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アップル、ARヘッドセット開発のVrvanaを買収か
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