連載 [第75回] :
  週刊VRウォッチ

一体型VRヘッドセット「Oculus Go」の発売迫る

2018年3月5日(月)
Mogura VR
本記事はVR専門メディア「Mogura VR」から提供されているもので、国内外のVR関連情報をいち早く、正しく、分かりやすくお伝えします。

先週は、VRヘッドセットに関する報道が多く行われました。また、スペイン・バルセロナにてMWC 2018(Mobile World Congress)が開催されたこともあり、超高解像度VRヘッドセットを目指すVarjoの新機能発表など、VR関連の発表が飛び交いました。

特に着目したいのは、Oculusの一体型VRヘッドセット「Oculus Go」と、スマートフォンを利用したVRヘッドセット「Gear VR」に関するニュースです。この両ヘッドセットはスマホ使用の有無といった差異はありますが、どちらもPCへの接続を必要としないタイプのVRヘッドセットです。

PCへの接続を必要とするVRヘッドセットの場合、ハイスペックなPCを所有している消費者にターゲットが絞られてしまいがちです。一方、Oculus GoやGear VRのようなヘッドセットは、PCを所有していない層にもVR体験を届けることが可能です。

VRの裾野を広げる可能性を持った両ヘッドセットの今後に注目です。

発売迫る一体型VRヘッドセットOculus Go、CTOが見せる自信

「Oculus Go」は、Oculus社が「VR普及の鍵」であると位置づける、安価な一体型VRヘッドセットです。価格は200ドル(約2.2万円)で、2018年前半の発売が予定されています。OculusのCTOを務めるジョン・カーマック氏は、Oculus Goの性能について、スマートフォンのGalaxy S7を用いた「Gear VR」と比べて「明らかに優れている」と述べました。

カーマック氏はTwitterでの質問に対し、2年前のGalaxy S7スマートフォンを用いたGear VR体験と比べ、Oculus Goは優位にあると述べています。その性能についても「Galaxy S8のように、最小の固定クロック数から動的にクロック数を変化させることができるため、全てにおいてS7より優れている」と説明しました。

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発売迫る一体型VRヘッドセットOculus Go、CTOが見せる自信
http://www.moguravr.com/oculus-go-5/

Gear VR、性能的には位置トラッキングも可能に

サムスンは、同社の最新のスマートフォンとなる「Galaxy S9」を発表しました。S9に搭載されるクアルコム社製のプロセッサ「Snapdragon 845」は、体験者がVR内で動き回れる技術(位置トラッキング)が可能なスペックであり、クアルコムは「サムスンの選択によっては、今後Gear VRが位置トラッキングに対応する可能性もある」と述べています。

PCに接続するタイプのハイエンドなVRヘッドセットでのみ実現していた位置トラッキングが、Gear VRでも実現する可能性があります。

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Gear VR、性能的には位置トラッキングも可能に
http://www.moguravr.com/gear-vr-2/

超解像度VRのVarjo、日本企業と提携 AR/VR両対応デバイスの開発へ

人の眼レベルの超高解像度VRを目指しているフィンランドのスタートアップ企業Varjoは、開発中のVRヘッドセットに「ARパススルー機能」を搭載することを明らかにしました。これにより、ハイクオリティなVR/AR両対応のヘッドセットの開発を目指します。

同社は人の眼が現実を捉える解像度と同程度の高解像度を目指しており、2018年現在、市販されているVRヘッドセットの約70倍という超高解像度VRの研究で世界中から注目を集めています。

同社は世界最大のモバイル機器カンファレンス「MWC 2018」の中で、開発中のVRヘッドセットに「ARパススルー機能」を搭載する予定であることを発表しました。パススルー機能とは、VRヘッドセットの前方に取り付けられたカメラを使って撮影した映像を、VRヘッドセットを装着したままディスプレイに表示して見る機能で、Gear VRなどにも搭載されています。同社はさらにAR機能を追加し、AR/VR両対応端末の開発を進めていることを明らかにしています。

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超解像度VRのVarjo、日本企業と提携 AR/VR両対応デバイスの開発へ
http://www.moguravr.com/varjo-vr-ar/

左右のコントローラーを制御して「両手で持つ」を再現

VRへ自身の手の動きを反映させる方法として、それぞれの手に持つHTC ViveコントローラーやOculus Touchコントローラーがよく用いられています。しかし、「両手で一つのものを持つ」といった両手を使う操作の実現には、まだ多くの課題があります。

例えばショットガンを両手で持っている場合のように、両手を一直線上に固定して操作したい場合でも、左右のコントローラーを独立に動かせてしまうため、自由に動くことに違和感を感じてしまうケースもあります。

マイクロソフトリサーチが公開した新しいプロジェクト「Haptic Links」ではこの課題に取り組んでいます。

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両手でVRの物を持ってもしっかり連動 左右のコントローラーを制御
http://www.moguravr.com/haptic-links/

※本ニュース記事は「Mogura VR」から提供を受けて配信しています。
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