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アクセシビリティにも気を使おう

2008年9月24日(水)
Kaz@Website Usability Info

まとめ

 これまで4回にわたって、「Flashにおけるユーザビリティ」というテーマで、ユーザビリティ(さらにはそのベースとなるアクセシビリティ)に配慮したFlashの正しい使い方や導入法について、紹介させていただきました。

 Flashに対する考え方、とらえ方は人それぞれですが、ユーザビリティ/アクセシビリティの専門家の多くは、Flashに対してネガティブな意見を持っていたりします。筆者自身も、Webサイトは基本的に、シンプルなHTML(XHTML)とCSSで構成すべき、画像も必要な場合にのみ使い、ナビゲーションメニューや見出しであっても極力(画像文字ではなく)HTMLテキストで実装すべき、という考えの持ち主だったりします。Flashなどのリッチメディアは、サイトの目的上、適切かつ必要な場合にのみ使う、という考え方です。

 ただし、ユーザビリティの専門家を名乗る人であっても、ユーザビリティの定義を誤って理解している人が少なくないのが現状で、「(多くのユーザーにとっての)使いやすさ」を表層的に改善していればOK、と勘違いしている人が実に多いです。また、Flashは「使いにくくなるリスクをはらんでいるからすなわちNG」という、ちょっと凝り固まった考え方をしている場合もあるので注意しなければなりません(これは自戒の意味もこめて、ですが…)。

 ユーザビリティは、第1回でも述べたように、「(そのサイトでターゲットとして想定している)ユーザーが、スムーズに使えて目的を達成することができたか、その結果ユーザーが満足できたか」までもが評価軸であることを考えると、エモーショナルであること(ユーザーが使っていて楽しめること、また使ってみたい/また来訪したいと感じてもらえること)も、重要なファクターであると思います。その意味では、やみくもにFlashを否定することはないというのが、筆者の持論です。

あらためて、Flashの正しい使い方を…

 ここであらためてて、これまでの連載で述べてきたことをまとめますと、Flashを正しく使うにあたっては次のことが大切です。

・ユーザーの目的、サイトのビジネスゴールを検討する
・上記の目的、ゴールに適合する形で、Flashならではのエモーショナルな演出に使う
・ユーザーに配慮したユーザーインターフェース設計をする
・アクセシビリティにも配慮する
※「適合する」とは、きちんとコンバージョンにつなげるという意味です。

 上記の原則を守ることで、より一層ユーザビリティに優れたFlashアプリケーションをつくることができることでしょう。

 第1回(http://www.thinkit.co.jp/article/132/1/)で例として紹介した、Flash「だから」スキップする、というユーザーが少なくないという事実は、ある意味、Flashに対する誤解(偏見)と言えなくもないですが、そのような誤解や偏見を与える素となってしまったこれまでの設計/制作手法を見直していただき、ぜひ、ユーザーの役に立つ、サイトのビジネスゴールにも貢献する、それでいてエモーショナルで魅力的なサイト(Flashアプリケーション)を、制作していただければと思います。

著者
Kaz@Website Usability Info
数々のWebサイトプロデュース、情報設計、画面設計(UIデザイン)、Web制作/運用ガイドライン策定などを手がけ、現在はWebユーザビリティ向上を支援するサイト「Website Usability Info」を運営。得意領域は、ユーザビリティ、アクセシビリティ、情報デザイン(インフォメーションアーキテクチャ)、Webライティング、といったあたり。http://website-usability.info/

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