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動画を効果的に使うための制作フロー

2008年11月17日(月)
篠原 哲也

撮影(シューティング)について

 動画を作るためのメーンイベントが撮影になります。撮影に合わせて、企画も演出もスタッフもそこをピークに合わせていきます。これから作られるもののクオリティーがそこですべて決まると言っても過言ではないでしょう。

 しかし、この部分が一番、専門的でWeb制作者の方には別ライン的な雰囲気があるのも確かなので、実際の現場に関して紹介します。

 まず、撮影前に決めなくてはならいことをPPMという形でまとめます。Webサイトで使う撮影用のPPMの内容としては、Webサイトのサイトマップ、画面構成、デザイン、フローなどをまとめたWebサイトの企画書、撮影パートの演出コンテ、撮影のカットリスト、スタッフリスト、衣装やヘアメークなどの資料、撮影当日のスケジュールが書かれている香盤表など、今後、制作していくための資料一式になります。これらの資料によって、スタッフなど関係者の認識を一致させていきます。

 また、撮影のスタッフは、ディレクター(演出家)、カメラマン、ライトマン、ビデオエンジニア等、撮影の中心となるスタッフおよび、スタイリスト、ヘアメーク、音声、美術など必要に応じて専門スタッフを集め、合計すると10名以上になることが一般的です。現場では、それぞれが決められたパートを担当します。

 撮影に関しては、専門的なことも多く、ノウハウやテクニックもあるので、映像制作プロダクションに任せるか相談した方がいいでしょう。そして信頼できるスタッフと共に、Webサイト制作側の意図を実現できるように、多くのスタッフに対してコミュニケーションすることが大切です。

編集について

 撮影が終わると、編集作業に入ります。Webサイト用の動画制作の場合は、非圧縮形式のフォーマットで撮影素材をパソコンに取り組み、仮編集と呼ばれる作業を行います。

 仮編集とは、演出コンテに従って、撮影したさまざまなカットをラフにつないで1本の動画を作る作業のことを言います。その後、本編集を行います。

 本編集では、合成やエフェクト、テロップ入れ、細かい長さの調整や音楽と合わせたりなど仕上げをしていく作業を行っていきます。

 次に、カラーコレクションと呼ばれる全体の色調整を行い、最後にMAと呼ばれる作業で、制作した動画に合わせて、ナレーション収録や、音楽や効果音など、音関連の素材を完成させ、1つの動画ファイルとしてまとめ、動画素材の完成になります。

 上記の作業、一般的な流れなので、必ずすべてを実施するという訳ではなく、また、必要に応じて作業を組み替えて実施することもあります。

 撮影と編集の流れを紹介しましたが、Webサイト用の動画制作で気をつけておくポイントを2つ挙げます。

 1つ目は、「Webサイトのデザインによる動画のサイズをあらかじめ決めておく」です。

 通常動画のサイズだと4:3や16:9という比率で決められたサイズがありますが、Webサイトには決まったサイズはありません。なのでデザインに合わせて動画のサイズをあらかじめ決めておきましょう。また、動画をフル画面で使用する場合はWebブラウザでは上下が見切れる場合があるので注意が必要です。

 2つ目は、「デスクトップ編集」です。

 Webサイト用の動画制作の場合は、Apple Final Cut StudioやAdobe After EffectsなどPCによる編集ソフトウエアを活用することをオススメします。作った素材をバナーやバイラル用などさまざまなフォーマットに活用するためにコストを含めて、柔軟に対応できる体制をあらかじめ作っておくことが大切です。ただ、デメリットとしては専用の編集設備を使用するのと比べると作業時間がかかるため、あらかじめスケジュールに余裕をもっておくと良いでしょう。

株式会社ピラミッドフィルムクアドラ
チーフプロデューサー。1997 PYRAMID FILMにてインタラクティブ広告制作に携わる。大手企業のプロモーション、ブランディングサイトを中心にプロデュースを担当。2002 SONYに転職。VAIOをプラットフォームとしたコンテンツサービスの企画を担当。2005 PYRAMID FILM QUADRAに戻り、ムービーを強みとしたインタラクティブ広告制作に取り組んでいる。http://www.pfq.co.jp/

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