クラウド環境でのOrchestrator構築とアナリティクス

2020年1月8日(水)
井上 秀和

Azureでロボットを構築する

続いて、Azure Virtual MachineのWindows Server上にロボットを構築します。再度、Marketplaceの検索メニューから「UiPath」で絞り込みを行い、UiPath Robotを選択して下記の画面へ遷移します。この機能を使用すると、先ほど作成したOrchestratorと接続できる状態のロボットが構築できます。

基本設定に必要事項を入力します。

項目 説明
Virtual Machine Name Virtual Machinesでの名称
Username Windows ServerのAccountに使用するユーザ名
Password Windows ServerのAccountに使用するパスワード
Confirm Password 確認用パスワード
Number of virtual machines with Robot to be created Virtual Machineの数量

Number of virtual machines with Robot to be created(台数)については、1台とします。

次に、作成済みのOrchestratorのURLやアカウント情報などを登録します。

項目 説明
Virtual Machine Name Virtual Machinesでの名称
Username Windows ServerのAccountに使用するユーザ名
Password Windows ServerのAccountに使用するパスワード
Confirm Password 確認用パスワード
Number of virtual machines with Robot to be created Virtual Machineの数量
項目 説明
Orchestrator URL 接続するOrchestratorのURL
Orchestrator admin account Orchestrator アドミンのアカウント名
Orchestrator admin Password Orchestrator アドミンのパスワード
Orchestrator Tenant Name テナント名(通常はdefault)
Robot type ロボットのタイプ

今回はRobot typeに「Development with Studio」(UiPath Studio)を使用しますが、必要に応じて適したものを選択しましょう。

続いて、ハードウェアのスペックやネットワークの指定を行います。

以上で登録は完了です。概要を確認します。

最後に「作成」ボタンをクリックするとロボットの作成が開始されます。

しばらく待つと、仮想マシンの準備が完了します。DNS名のホストにリモートデスクトップ接続し、UiPathがインストールされていることを確認していきます。

リモートデスクトップ接続で仮想マシンへログイン後、ロボットトレイを見ると「Connected, Licensed」と表示され、ライセンスされていることが分かります。この端末は既にOrchestratorと接続されている状態です。

次に、Orchestratorのコンソールを確認すると、マシンとロボットそれぞれに作成されたロボットのエントリーが見つかります。

このように、AzureのWebコンソール上の操作だけで、あっという間にOrchstratorと接続されたロボットがAzureのクラウド上に構築できました。

それでは、UiPath Studioを起動してワークフローを作成し、実行できることを確認してみます。

後述しますが、後ほどBIで検証するため、ログフィールド(ログ項目)を追加するワークフローとします。このログフィールドは「fruits」と名付け、ランダムでバナナ、リンゴ、キュウイのいずれかの絵文字を表示するものとします。これらはUTF8の文字列で、OSやブラウザなどの環境によって見た目が多少異なります。また、エラーのジョブ実行結果も欲しいので、バナナの場合はエラーと処理します。

ワークフローを実行すると、fruitsフィードが出力されていることが確認できました。

このワークフローは、今後Orchestratorからのジョブ実行のテストで使用するので、UiPath Studioのパブリッシュ機能でrchestratorへ展開(デプロイ)しておきます。

UiPathでは、ワークフロー内でログフィールドを自由に追加・削除できます。例えば、自動化処理で外部へメールを送信する場合、ワークフロー内でメールアドレス用のログフィールドを追加し、そこに外部へ送信したアドレスを書き込んでおくことができます。これにより、ロボットの実行ログを分析する際に、そのメールアドレス用のログフィールドを集計することで、どのアドレスに何回メール送信したかといった統計情報を取得できるようになります。

UiPath株式会社
コーダーやプロジェクトマネージャーとして、金融、流通、飲食業界向けのシステム・ソフトウェア開発に従事し、2018年よりUiPath社に入社。RPAに関しては、過去にWeb画面、モバイル画面のUIテスト自動化、趣味では株式やFXのアービトラージにて活用していた経験あり。

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