マイクロソフトがVR触覚デバイス試作機を公開、より自然な触感を再現
先週もVR/ARに関する多くのニュースが報じられました。なかでも注目なのは、マイクロソフトが発表した触覚デバイス「PIVOT」に関するニュースです。
現状では、ほとんどのVRコンテンツは作品内でオブジェクトを拾うまたは捨てる際、ハンドコントローラーを使用します。このやり方は銃などの一部のアイテムでは没入感を得られますが、多くのオブジェクトに関しては現実感がやや乏しくなります。
PIVOTはハンドベルト型デバイスで、従来型のコントローラーにはできない「物理的オブジェクトとの自然な接触を模倣する」とのことです。
マイクロソフトの触覚デバイス試作機 VRでよりリアルな再現
マイクロソフトは、ハンドベルト型デバイス「PIVOT」を発表しました。VRヘッドセットと組み合わせて使用することが想定されています。
ハンドベルト型デバイスの動きで「リンゴをもぎ取る」「手に持つと(アーム部分が)揺れる」といった感覚をVRで体験できます。「PIVOT」の論文では「将来的な可能性を示している」と結論づけており、今後も研究が継続・改良が見込まれます。
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マイクロソフトの触覚デバイス試作機 VRでよりリアルな再現
https://www.moguravr.com/microsoft-pivot/
フェイスブックがVR内テキスト入力の研究内容を公開、物理キーボードと近い水準に
フェイスブックのAR/VR部門Facebook Reality Labsは、VR内における文字入力の研究成果を公開しました。本研究では手・指の動きを認識するハンドトラッキングを採用し、音声認識で使用される解析技術を参考にしたとのこと。不規則な手指の動きをAIで予測し、物理キーボードと遜色ない打鍵速度や入力精度を実現しています。
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フェイスブックがVR内テキスト入力の研究内容を公開、物理キーボードと近い水準に
https://www.moguravr.com/fb-research-of-text-input-vr/
シンガポール発の新VRデバイス「DecaGear」多機能・高解像度で低価格、しかし疑問視する声も
2020年10月、シンガポールのDeca社はVRヘッドセット「DecaGear」を発表しました。「DecaGear」のディスプレイ解像度は片目あたり2,160×2,160ピクセル、リフレッシュレートは90Hzと、HPのVRヘッドセット「Reverb G2」に匹敵する水準です。また、腰の動きをトラッキングする「ヒップトラッキング」機能も搭載しています。
同社は高機能かつ450ドル(約47,000円)の低価格を強調していますが、実績のない新興企業である点から、実現の可能性について懸念する声も上がっています。
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シンガポール発の新VRデバイス「DecaGear」多機能・高解像度で低価格、しかし疑問視する声も
https://www.moguravr.com/decagear/
サムスンとスタンフォード大、最大10,000ppiの超高解像度有機ELディスプレイ開発
韓国・サムスン電子と米国のスタンフォード大学は、最大10,000ppi(pixels per inch)まで対応する新型の高解像度有機ELディスプレイを発表しました。VRデバイスにおける問題のひとつ「スクリーンドア」(ディスプレイに網目状の模様が見える現象)の解決に役立つ可能性があります。
サムスンとスタンフォード大が開発した新型ディスプレイではフィルムを使用し、反射層の間に白色光を放射させます。片方は銀、もう片方はナノサイズの波型の反射金属を使用しています。この「光学メタサーフェス」は反射特性を変化させ、特定の色にピクセルを通じて共鳴することを可能にします。このデザインによって、従来の有機ELディスプレイと比較して、高いピクセル密度を実現したとのことです。
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サムスンとスタンフォード大、最大10,000ppiの超高解像度有機ELディスプレイ開発
https://www.moguravr.com/samsung-stanford/
※本ニュース記事は「Mogura VR」から提供を受けて配信しています。
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