基本を押さえるActionScript 3.0 1

HelloWorld

HelloWorld

 本連載においては、Adobe Flash CS3 professionalを開発環境として、進めていきたいと思います。まずはこちらからサンプルをダウンロード(http://www.thinkit.co.jp/images/article/78/1/7811.zip)してください(7811.zip/16.9 KB)。

 ダウンロードしたファイルの中から「HelloWorld1.fla」を開き、1フレーム目に記述されているスクリプトをご覧ください。

 早速ですが、このスクリプトを実行してみましょう。このスクリプトを実行してみましょう。Flashではコンテンツを再生すること(=プログラムを実行すること)を「ムービープレビュー」すると言えいます。プレビュー結果は図2のようになります。また、プレビューファイルはダウンロードしたファイルの中の「HelloWorld1.swf」になります。

 今回はフレームアクション(フレームに直接スクリプトを書き込む手法)でサンプルスクリプトを作成しました。

HelloWorldを読み解く

 スクリプトを1行目から見てみましょう。

var myTextField:TextField;

 変数の宣言を行います。:(コロン)の後のものは変数のデータ型で、ここではTextFieldを指定しています。ActionScript 3.0では、厳密な型指定が強く推奨されています。型を指定することにより、プリニティブ値(Boolean, int, Number, String, unit)はメモリとパフォーマンスが最適化されるほか、初期値も決定されます。コンパイル時には、型チェックが行われ、型の不一致があった場合にはエラーとして報告されます。

myTextField = new TextField();

 HelloWorld関数内を見ていきましょう。変数myTextFieldにNewキーワードを使ってTextFieldのインスタンスを生成し、変数に代入しています。この段階では文字も何も入っていない、空のテキストフィールドが生成されていることになります。

myTextField.text = "HelloWorld";

 TextFieldクラスのパブリックプロパティtextにアクセスし、"HelloWorld"の1文を入力しています。ここで、最後のコードを削除し、プレビューしてみましょう。何も表示されていないことが確認できるはずです。これはActionScript 3.0を扱う上で非常に重要な魔法の1文が抜けているからです。

 それはDisplayObjectContainerクラスのパブリックメソッド、addChild()です。

this.addChild(myTextField)

 再度プレビューします。すると、HelloWorldのテキストが表示されました! addChild()は、次回以降に解説する表示オブジェクトを、表示リストに追加するメソッドになります。現時点では、ActionScript 3.0にはこのようなメソッドがあり、Flash Playerに表示させるために必要なメソッドであるということだけ頭の片隅に残しておいてください。

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