連載 :
「生きてる」自宅サーバー運用自宅サーバーを立てるメリットとデメリット
2009年7月6日(月)
自宅サーバー導入時に問題となること
実際に自宅でサーバーを稼動させようとしたとき、自宅がゆえにいろいろ気をつけなければならないことがあります。それらを簡単にご紹介してみましょう。
- ●電気代
- 自宅サーバーを24時間つけっぱなしにすると電気代は毎月1,000~3,000円ほど上がります。
- ●冷却
- 試しに普通のPCを24時間稼働し続けたら本体の温度が60度近くになっていました。扇風機なりクーラーなり、何かしらの冷却手段を用いないと壊れる危険があります。
- ●騒音
- 昼間はあまり気にならないことが多いですが、夜間の静寂時は特にマシンの騒音が気になることが多いです。冷却がうまくいっていないサーバーだと、さらにサーバーファンの回転数が上がり、うるさくなります。
- ●火災
- 24時間サーバーを稼働し続けていて、もし自分が寝ているときや外出しているときにサーバーから火が出ると大変なことになります。自室にスプリンクラーを設置している人はまれでしょうから下手をすると建物が全焼します。
- ●家族の理解
- 以上、もろもろの自宅サーバー導入のリスクを踏まえると、自宅サーバーを立てることに対して家族の理解を得るのは容易ではないことが多いです。
電気代 | 約1,000~3,000円/月 |
冷却 | 常時冷却が必要 |
騒音 | それなりにうるさい |
火災 | 無人時に発火の可能性がある |
家族の理解 | 同意を得にくい |
図3:自宅サーバー導入時のリスク
まとめ-自宅サーバー導入は、メリットとデメリットを考慮すべし
自宅サーバーを立ててみようかと思ったら、ちょっとした手間をいとわなければそれはすぐに実現可能です。しかし世の中には無料サービスやレンタルサーバーといった便利なものがあるので自宅サーバーでなければならない理由があるのか一度考えてみることをお勧めします。
また自宅サーバーを24時間稼働させることが前提だとしたら、主に生活環境面での影響に対してもろもろ準備や対策が必要となります。
自宅サーバーは、レンタルサーバーのようにいろいろな制限がない上に、コストや必要となるノウハウを考えても、昔と比べて格段に導入しやすくなりましが、上段で述べたようなデメリットも導入前にしっかりと考慮すべきです。
問題をできるだけクリアした上で、快的な自宅サーバーライフを送っていきましょう。
次回はいよいよ、自宅サーバーの作り方を詳しく説明していきます。
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