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| クラスタの設定 | ||||||||||||||||||
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Heartbeatでクラスタを動作させるには、次の3つのファイルが必要です。
表4:クラスタ動作に必要なファイル 上記のどのファイルもソースからインストールした場合にはありませんので、ソースの"doc"ディレクトリ以下のサンプルファイルをコピーして使用するとよいでしょう。 参考までに、eth1を使用してブロードキャストによりハートビートを行った場合の必要最小限の設定例を次に示します。詳細な設定を行う場合、ha.cfファイルのコメントを参考にしていけば難しいものはありません。nodeの項目には、対象となるノードのホスト名を登録します。 ha.cfの設定例 |
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logfile /var/log/ha-log
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haresourecesファイルにリソースを登録します。設定例はサンプルファイルのコメントに記されています。稼動系ノードとしたいホスト名を最初に記述し、その後に起動したいリソースを指定します。複数ある場合には、スペースで区切ってエントリすると左から順に起動されます。haresourcesファイルは、ノードが変わっても同じファイルを使用しますので、注意してください。 haresourecesの設定例(仮想IPのみの場合) |
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fedora-node1 192.168.1.175/24
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haresourecesの設定例 (仮想IPの後にApacheのサービスを起動する場合) |
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fedora-node1 192.168.1.175/24 httpd
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最後のauthkeysでは、ハートビートの通信を安全に行うための認証方法を選択できます。次の例では認証も暗号化もないCRCによる整合性チェックのみを指定していますが、SHA1やMD5といった暗号化も選択できます。重要なこととして、パーミッションを600に設定しておく必要があり、設定がない場合にはheartbeatサービス起動時にエラーになります。 authkeysの設定例 |
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auth 1
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以上でクラスタの設定例を紹介しましたが、どれも仮想IPをフェイルオーバーさせるという動作に必要最小限の内容になっています。実際に使用する際にはwatchdogの設定やPING監視、リソース監視などの他の項目も詳細に設定することを勧めます。また、困ったときにはソースの"doc"フォルダにあるGettingStartedを見ると一通りの手順が書いてありますので、参考にしてください。 |
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| Heartbeatサービスの起動と動作例 | ||||||||||||||||||
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Heartbeatの設定後にサービスを起動しますが、デフォルトで"/etc/init.d/"以下にサービススクリプトがインストールされているため、通常のサービス同様に起動するだけで動作します。 サービスの起動 |
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[root@fedora-node1 ~]# /etc/init.d/heartbeat start
[ OK ]
[root@fedora-node2 ~]# /etc/init.d/heartbeat start
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この状態でnode1の仮想IPの状態を確認すると、正しく設定されていることがわかります。 node1の仮想IPの状態の確認 |
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強制的にnode1側のサービスを停止させると、仮想IPはnode2に切り替わっているのが確認できます。 強制的にnode1側のサービスを停止した場合 |
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以上、駆け足でオープンソースにおけるクラスタソフトウェアをみてきました。オープンソースソフトウェアといえば、Webサーバ/Mailサーバ/DNSサーバなどの用途に多くのソフトウェアが圧倒的なシェアを持って使用されています。 Heartbeatはそうしたサービスの高可用化に対してとてもサービスと相性よく動作します。またどんなに貧弱な環境(VMwareのような仮想マシン上でも)でも動きますので、興味がある方は実際に試してみることをお勧めします。 |
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