TOP>キャリアアップ> 豆蔵だけができることを見える化 ThinkITが分析する 優良企業の見える化 第1回:見える化を推進するハイレベルな技術者集団「豆蔵」 2006/5/15 前のページ 1 2 3 次のページ 株式会社 豆蔵代表取締役 副社長山岸 耕二氏 シャープ、オージス総研、ウルシステムズを経て豆蔵にて現職。 豆蔵ではセミナー受講者の感想を目安箱で集めている。「セミナー出席者の意見」を見える化することにより、より受講者の立場に立ったセミナー開催が可能となるのだ。 豆蔵では定期的にセミナーが行われる。ここで「要求開発」など豆蔵ならではのノウハウが出席者に伝授されるのだ。 株式会社 豆蔵人事・総務部長藤井 正氏 技術の蓄積と外販のフェーズに足を進めた当社が次に目指すのは、クライアントのIT化業務をよりしっかりとしたカタチでサポートするための仕組み作りとなります。これまでSIerが企業に向けて提供してきたものは、あくまで業務をIT化するためのシステム開発のみでした。ところが、実はこのシステム開発にも大きな罠があったのです。 それはシステムを導入して業務の効率化を目指したはいいが、実際に効果があったかといえば「実は効果がなかった」というケースが少なからずあったという点です。ITへの投資には莫大な資金が必要となりますが、その投資に見合った効果を得られなかった経営者が少なからず存在したわけですから、これは大きな問題といえるでしょう。なぜそういう失敗が生まれたのかといえば、システム開発の段階で効率化のために必要なポイントを見極めないで開発をスタートしてしまうからです。 企業としてみればIT化業務に取り組むことは「納期を短縮する」「在庫を減らす」「リピート率を上げる」といった明解な目的があるのです。ところが、実際に開発を担当するエンジニアがその意味を把握しているのかといえば、そのようなことはなかったりします。IT化業務を「システムを動かすためのシステム作り」と勘違いしてしまっているわけですから、できあがったシステムが満足な効果を発揮できないのは当然だといえます。 そうしたビジネスの本質を誤らないための手法として、当社では「要求開発」の領域にフォーカスしています。要求開発とは、「納期を短縮する」「在庫を減らす」「リピート率を上げる」といった目的を達成するために必要なシステムとは何であるかを考え、そこで導き出した答えをシステム開発にフィードバックすることで、業務効率化を正しく導くという考え方です。 当然その中には、お客様が見えていないビジネスの欠点などを当社の技術で「見える化」するということも含まれます。「正しくない要求に正しく応える」といったムダをなくすためのロジックを完成させること、これを当社では「enThology(Enterprise+Methodologyから生まれた造語)」と名付け、今後取り組むべきもっとも大きな課題としています。 これまでSIerはシステム開発プロジェクトに取り組むにあたって、頼まれたものをいかに安く・早く作るかを目指してきたわけです。しかし、それだけでは企業にとって半分以下の価値しか得られないことは先に説明した通りです。そのギャップを埋めるのが要求開発へのフォーカスであり、当社の独自の技術体型「enThology」なのです。 システム開発で成果を問われた時に、「これくらい品質が上がりました」と漠然としたイメージしか伝えられないのと「ビジネス的にこれだけ利益を上げることができました」と明確な数値を伝えるのとでは、クライアントに与える印象は大きく変わります。エンジニアとしてプロジェクトに臨む場合、当社ではよりビジネスに近いポジションでのレイヤを経験できるのです。 もちろん、要求開発という新しい分野に取り組むには、システム開発に関する技術知識だけではなく、例えば顧客との折衝などで発揮される提案力や顧客の業務を深く知るための分析力なども求められます。幸いなことに、当社にはトップクラスのエンジニアが多数在籍しており、また要求開発のプロセス構築においては社外との連携も視野に入れています。 つまり、今後の開発シーンを牽引していくであろう要求開発を経験するにあたって、当社ほど理想的な環境はないといえるのでしょう。これからエンジニアを目指す方にとって当社の取り組みはハードルの高いものと感じられるかもしれませんが、逆に腕に自信のある方ならばぜひ当社で自身の可能性に挑戦してほしいと思います。 次のページでは、「豆蔵副社長 山岸氏の仕事へのアツイ思い」を見える化 >> 前のページ 1 2 3 次のページ INDEX 第1回:見える化を推進するハイレベルな技術者集団「豆蔵」 豆蔵の昨日・今日・明日を見える化 豆蔵で働く魅力を見える化 山岸氏のキャリアを見える化 ThinkITが分析する 優良企業の見える化 第1回 見える化を推進するハイレベルな技術者集団「豆蔵」 第2回 検索結果を見える化する「マーズフラッグ」 第3回 blogと検索を軸に「革新的なサービス」を見える化する「ドリコム」 第4回 「顧客企業が本当にして欲しいこと」を見える化する「エルテックス」 第5回 「ユビキタスとは何か」ということを見える化する「ビートラステッド・ジャパン」 第6回 データベースだけではなく「次世代の企業システム」を見える化する「日本オラクル」 第7回 オフィスは見えるがスタッフの姿は見えず「Oracle専門サービス業」を生業とする「アゲハ」 第8回 「システムの現場」を見える化する「ウルシステムズ」 第9回 「検索ポータルの舞台裏」を見える化する「Google」 第10回 「マイクロソフトソリューション」を見える化する「アバナード」 第11回 「ユーザフレンドリーな検索」を見える化する「Baidu(百度)」 第12回 「社員のスキルアップ」を見える化する「ニスコム」 第13回 企業ビジネスから顧客の望みを見える化する「オージス総研」 第14回 顧客視点のサービスを見える化する「ピーエスシー」