TOP>キャリアアップ> ウルシステムズの企業風土はどのようなものなのでしょうか ThinkITが分析する 優良企業の見える化 第8回:「システムの現場」を見える化する「ウルシステムズ」 2007/3/12 前のページ 1 2 3 次のページ ウルシステムズ株式会社代表取締役社長漆原 茂氏 1987年 東京大学工学部卒業。同年沖電気工業入社。同社在籍中1989年より2年間、スタンフォード大学コンピュータシステム研究所客員研究員を勤める。2000年7月、ウルシステムズ株式会社を起業、代表取締役に就任。2006年2月、JASDAQ証券取引所に上場。流通業・製造業・情報サービス業を中心に、戦略的IT投資を成功させる独自のITコンサルティングサービスと、ビジネス革新を支えるソフトウェア開発・販売事業を展開している。 ウルシステムズ株式会社シニアコンサルタント小林 博氏 開発会社で10年間、主に通販・流通業向けシステムのSEやPL業務に従事した後、2006年4月にウルシステムズに入社。現在、システムの全体最適化やITガバナンス確立のためのコンサルティングに従事。 湾岸地域を一望できるオフィス お台場をはじめ、湾岸地域を一望できるオフィス。夏には花火大会も見られる。 漆原氏 弊社のサービスを要望されるお客様のほとんどが、難しく、厳しい案件をもたれているケースがほとんどです。これに対して弊社には「難しいけれど、ぜひ手がけたい!」と考える人材が揃っており、のびのびと事業を進めることができる環境があると思います。 その中でお互いが成長し、それが企業の魅力にもなっています。さらに今後は、それが新しい人を呼び込む力になる、といったところまで伸ばしていきたいと思います。 現状でも、そういったことを期待して入社する方も多いですが、風土作りという面では、これからも力を入れていく必要があると思います。そこでは1人1人が何を望んでいて、どんな方向性を持ってやっていくかを見定める必要があると思います。今はプロジェクトに閉じた単位でしかできていません。今後、もっと大きな枠の中でできるようにしたいと思います。 弊社の次の成長のためにも、今は全社内のコミュニケーションを深め、会社の価値や方向性について皆で再度共有していくべきタイミングです。会社としても、まさにそのフェーズにいると考えています。 小林氏 まず月に1回、社内の活動状況を社長からの説明も含め「自分たちの会社がどういう方向に向かっているのか」ということを確認しあう全社内会議「コーヒーミーティング」を行っています。我々は通常お客様の中で仕事をしていますので、こういう機会は貴重です。他の人がどんな仕事をしているのか、どんなメンバーが新しく入ったのか、などの情報も得られます。 また年に数回、現場有志による「R's BAR」という大掛かりな親睦会を行っています。夏の時期には、このビルから花火大会を見るといったイベントを通して、皆が仲良くなれるような活動を行っています。他にも社員同士が自分たちの趣味を盛り上げる様々なクラブ活動もあります。これも大切なコミュニケーション手段の1つです。 小林氏 実際の業務はお客様の会社で行うため、皆が常にノートパソコンを持ち歩き、グループウェアや社内メールを通じて連絡が取り合える体制になっています。このような仕組みが用意されていることは非常に重要だと思います。 やはり、仕事の質を高めるためには、どれだけコミュニケーションをとるか、どれだけチームとしての一体感を高めるかというのが重要です。これを実現するための環境が社内に用意されている点は大きなメリットにつながります。 そこで大事なのは、用意されているシステムをいかにコミュニケーションのツールとして使っていくのか、大事な情報を記録していくかという部分だと思います。ただツールがある、というだけでなく、どこへいっても可能な限り早く情報を共有することが大切です。 また、実際に会って話をすることも必要です。例えばあるプロジェクトでチームメンバーにはないノウハウが必要となった場合、そのスキルを持っている他のコンサルタントを紹介してもらい、実際に話を聞くということもあります。 先ほどの「コーヒーミーティング」や社内イベントもそうですが、会話を通じた情報交換でお互いを知っていくことが重要ですし、それができる環境があることが仕事のクオリティ向上につながっていると思います。 次のページでは「ウルシステムズのこれから」を見える化! >> 前のページ 1 2 3 次のページ INDEX 第8回:「システムの現場」を見える化する「ウルシステムズ」 ウルシステムズがこれまで手がけてきた事業と今手がけている事業について教えてください ウルシステムズの企業風土はどのようなものなのでしょうか 今後目指していくビジネスについて教えてください ThinkITが分析する 優良企業の見える化 第1回 見える化を推進するハイレベルな技術者集団「豆蔵」 第2回 検索結果を見える化する「マーズフラッグ」 第3回 blogと検索を軸に「革新的なサービス」を見える化する「ドリコム」 第4回 「顧客企業が本当にして欲しいこと」を見える化する「エルテックス」 第5回 「ユビキタスとは何か」ということを見える化する「ビートラステッド・ジャパン」 第6回 データベースだけではなく「次世代の企業システム」を見える化する「日本オラクル」 第7回 オフィスは見えるがスタッフの姿は見えず「Oracle専門サービス業」を生業とする「アゲハ」 第8回 「システムの現場」を見える化する「ウルシステムズ」 第9回 「検索ポータルの舞台裏」を見える化する「Google」 第10回 「マイクロソフトソリューション」を見える化する「アバナード」 第11回 「ユーザフレンドリーな検索」を見える化する「Baidu(百度)」 第12回 「社員のスキルアップ」を見える化する「ニスコム」 第13回 企業ビジネスから顧客の望みを見える化する「オージス総研」 第14回 顧客視点のサービスを見える化する「ピーエスシー」