第7回:IT部門の役割とその人材 (2/3)

企業IT動向調査2005
ユーザ企業におけるIT動向調査2005

第7回:IT部門の役割とその人材
著者:日本情報システム・ユーザー協会   2005/9/13
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IT部門の役割の充足度

   前項であげたIT部門の13の役割について、現在の部門としての充足度を「十分実現している」「実現している」「どちらともいえない」「実現していない」「まったく実現していない」の5段階で選択してもらった結果が、図2である。
IT部門の役割の充足度
図2:IT部門の役割の充足度
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   伝統的な役割ともいえる、システム運用、ネットワーク管理、システム開発、インフラの企画・管理・標準化については、「十分実現している」「実現している」と回答した企業の割合が高く、6割を超えている。

   一方、IT投資効果の検証、ITリスクマネジメント、IT戦略の策定、プロジェクトの企画・業務改革(BPR)の推進については、「実現している」と回答した企業の割合が少なく、まだまだ「実現していない」といえる。IT戦略の策定、プロジェクトの企画・業務改革(BPR)の推進、ITリスクマネジメントについては、今後もIT部門が担当していく役割として高く認識されているゆえに課題は大きい。

   特に、IT戦略の策定、プロジェクトの企画・業務改革(BPR)の推進に関しては、IT部門が担うべき役割として重要視されてきたのは、比較的最近のことと考えられる。これらの役割を実現できる人材の育成が課題ともいえる。

   IT投資効果の検証については、役割認識度それ自体が必ずしも高いとはいえないが、さらにその実現・充足度となると、はなはだお寒い状態となっている。「IT投資評価を実施していない」と答えた企業が、事前評価で43.6%、事後評価で52.4%あり、投資効果の検証を行う方法、体制が確立していないということが原因と考えられる。


求められる能力とその育成

   IT部門としての役割を遂行するためには、どのような能力が必要と認識され、必要な能力をどのような方法で育成しているのであろうか。「求められる能力」は、上位2位を「育成方法」は複数選択で回答してもらった。

  • 業務の知識・理解
  • プロジェクト管理の知識・技術
  • ITの専門知識・技術
  • 人間力(達成意欲、リーダーシップ、コミュニケーション力など)
  • 問題感知力・判断力

表2:求められる能力の選択肢(上位2つ選択)

  • 知識中心の研修(集合研修など)
  • 知識中心の研修(e-learning)
  • スキル中心の研修(集合研修など)
  • スキル中心の研修(e-learning)
  • 方法論(手法)中心の研修
  • コーチングなど、日常のマンツーマン
  • 計画的なOJT
  • 小集団活動
  • 自己啓発(資格取得を含む)
  • ローテーション

表3:育成方の法選択肢(複数選択)

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日本情報システム・ユーザー協会
著者プロフィール
日本情報システム・ユーザー協会
社団法人 日本情報システム・ユーザー協会
ユーザーの立場からの産業情報化の推進を目的とし、大手ユーザー企業を中心に、約250社の会員を擁し、経営とITに関する様々なテーマや、立場に応じた40以上の委員会、研究会、研究プロジェクトを実施し、毎年、各種調査・研究報告書の刊行や、提言を行っている。1962年、日本データ・プロセシング協会として創立、1992年社団法人日本情報システム・ユーザー協会として、全面的に拡充改組。
http://www.juas.or.jp/


INDEX
第7回:IT部門の役割とその人材
 IT人材の育成
IT部門の役割の充足度
 「戦略・企画」に求められる役割

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