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| RFIDミドルウェアの定義 | ||||||||||||
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直近のEPCグローバルで公開された「EPC Global Architecture Framework(Version1,July 2005)」では、RFIDミドルウェアを「Filtering & Collection」という役割として記述しており、「タグの生データを集積・フィルタリングする」機能と定義している。 タグの生データついては、リーダとのインターフェースである「Reader Protocol」から送られ、「時刻TにリーダAが読み取ったEPC X」と定義している。 また、アプリケーション側からRFIDミドルウェアを呼び出すインターフェースをALE(Application Level Event)インターフェースと呼び、これを「RFIDミドルウェアからアプリケーションへ統合・フィルタリングしたタグデータを送る」インターフェースと定義している。なおここでいうイベントとは「場所Lにおける時刻T1からT2の間に、以下のEPCリストを読み取った」ということであり、「その読み取ったEPCリストには重複がなく、適切な条件でフィルタリングされたもの」としている。 ![]() 図2:RFIDミドルウェアと関連インターフェース 出所:EPC Globalより一部抜粋 以上のことを言い換えると、RFIDミドルウェアは、RFIDリーダ・ライタと接続し、そこから読み取ったタグデータをフィルタリングというロジックを通して、アプリケーションにとって都合のよい抽象化されたデータに変換し、アプリケーションに接続してデータを送信する役割を持つことになる。 野村総合研究所では、RFIDミドルウェアが持つ機能を以下のような4階層(デバイス管理、データ管理、プロセス管理、アプリケーション・外部ネットワーク連携)への分類を提案している。 ![]() 図3:RFIDミドルウェアの機能階層 デバイス管理機能では、RFIDリーダ・ライタなどの情報取得機器と接続し、主にデバイスから送られてくるデータの受信やデバイスのコンフィギュレーションを管理する。データ管理機能では先述したEPCグローバルでの集積やフィルターの核となる部分で、冗長なデータのフィルタリングやデータ保持を担う。 プロセス管理機能では、RFIDに特化した処理をワークフローとして定義・管理する機能であり、例えばRFIDリーダ・ライタとRFIDプリンタの連携などを管理する。アプリケーション・外部ネットワーク連携では、上位システムへの接続インターフェースであり、EPCグローバルでのALEインターフェースを含む。 次回はRFIDミドルウェア4階層の機能、および製品について詳しく解説する。 |
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