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| 群雄割拠するIT業界 | ||||||||||||||||
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エンタープライズITベンダーが群雄割拠する近年の状況では、ハードウェア、ネットワークコンポーネント、ソフトウェアなどストレージスタックの各層を異なるベンダーが提供するのが普通になっており、どのベンダーも自社製品が占める層で「クラス最高」の品質を目指しています。この状況をさらに悪くしている一面として、全社的な規模ではなくプロジェクトごとにストレージを選択して導入するような企業も見られます。 そのような場合、企業自体が自社のシステムインテグレータとしての役割を、少なくともある程度は担わなければなりません。さらに言えば、ストレージとアプリケーションのつながりの中に存在する各要素の管理作業にも、それぞれのベンダーまたはサードパーティによって用意されているツールを使う場合がほとんどです。たとえば、データセンターで複数の種類のUNIX系プラットフォームを使用していれば、通常は各プラットフォームで別々のツールが必要になります。 ストレージ管理の観点からすれば、ベンダーが群雄割拠し、必要なツールが多様化している現状は、コスト高につながります。たとえば、企業のデータセンターで使用しているストレージ製品やストレージネットワークハードウェア製品のベンダーが異なれば、各ベンダーごとに次の要件が発生します。
表3:発生する要件 さらに、企業のデータセンターで使用しているシステムプラットフォームが異なれば、各プラットフォームごとに次の要件が発生します。
表4:発生する要件 最後に最もコストがかかると思われる分野として、ボリュームマネージャ、スナップショットマネージャ、レプリケーションソフトウェア、ストレージネットワークのパスマネージャなど、特殊なストレージ管理ソフトウェアパッケージがあります。企業のデータセンターで使用している各ソフトウェアパッケージごとに、次の要件が発生します。
表5:発生する要件 |
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| 継続的な技術研修 | ||||||||||||||||
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このように簡単に見ただけでも、エンタープライズストレージ管理を実施するには、多種多様なハードウェアベンダーやソフトウェアベンダーとの関係を維持していくことが必要であり、そのすべてに関して管理のための時間と労力が発生することがよくわかります。また、広範囲のテクノロジに関する最新の専門技術を常に取り入れていくためにも、管理のための時間と労力がさらに必要になります。 直感的に考えれば、データセンターで使う製品のベンダーの数を減らすか、少し視点を変えてストレージなどの一般的なITサービスを提供するための各コンポーネントを標準化するか、いずれかの方法によってストレージ管理にかかる人件費を削減し、1人の管理者で効果的に管理できるテラバイト数を増やすことことが可能になります。 |
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