TOP>キャリアアップ> アゲハが行っているビジネスについて教えてください ThinkITが分析する 優良企業の見える化 第7回:オフィスは見えるがスタッフの姿は見えず「Oracle専門サービス業」を生業とする「アゲハ」 2006/11/13 1 2 3 次のページ 株式会社アゲハ代表取締役吉野 功氏 データベースの製品サポート業務を経て、アゲハを設立。Oracleデータベース一筋に、15年の経験を持つ。「Oracle 達人技ベスト」やWebサイトへの執筆を行い、現在に至る。小学校の頃、建築関係の本を元に図面を書き、中学ではカメラとオーディオに興味を持つ。その他にもスキーやキャンプ、夏山登山などにも挑戦するが、続いている趣味は何一つない。今は、四十肩に悩まされ、厄年が明けるのを願っている。 ガラス張りのオフィス アゲハが入るときに、すべて工事したガラス張りのオフィス。実はシースルーすぎてプライバシー上よろしくないので、後日フィルムを張るとのこと。 チーク材のソファ 北欧の作家物のソファや応接セットは1950年代、ミッドセンチュリーを意識したもの。今はオーク材が主流なので、こちらはアンティークで購入。 当社の仕事の中でメインとなっているのは、基本的なカテゴリでいえば「IT系のデータベース構築業務」ということになります。しかし実際にはデータベース分野の「サービス業」だと考えています。 例えば日本OracleやIBMといった企業では、それぞれ製品ごとの違いはあっても、製品を提供している点ではベンダーに分類されます。しかし当社は製品ではなく、実際のシステム構築に必要な技術のみを提供する仕事をしています。 具体的にいうと、当社ではOracle Databaseの構築に関わるトラブル解決や技術支援を行っています。 SIerやベンダーが設計したシステムに対して、構築の段階から共同で作業にあたります。弊社が担当するのは主にデータベースの作り込みの部分で、そこで発生するトラブルや構築上の問題解決を行っています。 例えば大規模なシステム構築の場合、それが本当に実現可能なのかをマシンスペックなどを鑑みながら判断し、発生する問題の調査やそれを解消するために必要なOracleに関する技術の提示を行いながら、完成に導きます。 また構築後、運用に入った際に問題が発生しないか、といった部分まで含めてプロジェクトに参画しています。 設計の部分については、業務に依存した知識が求められるため、手がけていません。大規模なシステムを構築する場合には、社内的にナレッジやノウハウとして持っているケースがあるので、基本的にそこは除外した形となっています。 実は当社には、販売する製品や商品は一切ありません。具体的な形に見えるものはなにもなく、人の技術に依存した職種ということで、サービス業と位置づけています。 私は以前、データベースに関連したソフトウェアベンダーに所属していました。そこでサポート業務をやっていたのですが、この部分に特化して、技術の提供にフォーカスした会社を作りたいと思い立ちました。サービスの一環として自分の技術を伸ばし、それをまたお客様に提供して利益を得てもらうというのが目的です。 設計や管理は行えるとしても、細かい部分で本当に良い使い方や無駄なく使うノウハウについては、当社のように「この会社しか知らない」という技術が必要となります。ですから、あくまで技術を提供するサービスとして展開しており、開発業務は一切していないのです。 当初スタート時には3名ではじめたのですが、現在は10名ほどが在籍しています。 次のページでは「どのように仕事を請けているか」を見える化! >> 1 2 3 次のページ INDEX 第7回:オフィスは見えるがスタッフの姿は見えず「Oracle専門サービス業」を生業とする「アゲハ」 アゲハが行っているビジネスについて教えてください 主な取引先はどのようなものがあるでしょうか 今、技術者は不足しているのでしょう ThinkITが分析する 優良企業の見える化 第1回 見える化を推進するハイレベルな技術者集団「豆蔵」 第2回 検索結果を見える化する「マーズフラッグ」 第3回 blogと検索を軸に「革新的なサービス」を見える化する「ドリコム」 第4回 「顧客企業が本当にして欲しいこと」を見える化する「エルテックス」 第5回 「ユビキタスとは何か」ということを見える化する「ビートラステッド・ジャパン」 第6回 データベースだけではなく「次世代の企業システム」を見える化する「日本オラクル」 第7回 オフィスは見えるがスタッフの姿は見えず「Oracle専門サービス業」を生業とする「アゲハ」 第8回 「システムの現場」を見える化する「ウルシステムズ」 第9回 「検索ポータルの舞台裏」を見える化する「Google」 第10回 「マイクロソフトソリューション」を見える化する「アバナード」 第11回 「ユーザフレンドリーな検索」を見える化する「Baidu(百度)」 第12回 「社員のスキルアップ」を見える化する「ニスコム」 第13回 企業ビジネスから顧客の望みを見える化する「オージス総研」 第14回 顧客視点のサービスを見える化する「ピーエスシー」