第7回:IT部門の役割とその人材 (1/3)

企業IT動向調査2005
ユーザ企業におけるIT動向調査2005

第7回:IT部門の役割とその人材
著者:日本情報システム・ユーザー協会   2005/9/13
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IT人材の育成

   経営において、IT部門が果たす役割の重要性が増す中で、開発・運用機能を分社化あるいはアウトソーシングし、IT部門は戦略・企画機能に特化する企業が増えている。

   IT部門に求められる役割が変化する中で、どのような人材が必要とされているのか。必要な人材を確保するためには、どのような育成または施策が必要となるのかを調査した。
IT部門に求められる役割

   まず前提となる「IT部門の役割」をどのように認識しているのかを調査した。ここではIT部門の役割として考えられる、4分類13の役割の中から、今後自社のIT部門が担っていくと考えられるものを複数選択してもらった。その結果が図1、表1である。

部門の役割・必要性
図1:部門の役割・必要性
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

A. 戦略・企画IT戦略の策定
プロジェクトの企画・業務改革(BPR)の推進
IT投資効果の検証
アウトソーシング管理
B. ITアーキテクトインフラの企画・管理・標準化
ITリソースのマネジメント
ITリスクマネジメント
IT技術の評価・採用
C. 開発・運用
(従来からの役割)
システム開発
システム運用
ネットワーク管理
IT化推進・支援
D. PMプロジェクトマネジメント

表1:部門の役割・必要性

   「IT戦略の策定」および「インフラの企画・管理・標準化」の2つについては、本調査の対象となった977社のうちの70%以上の企業が「IT部門が担当すべき役割」として選択している。続いて、「ネットワーク管理」「ITリスク管理」「プロジェクトの企画・業務改革(BPR)の推進」「システム運用」の順になっており、全体の60%以上の企業が選択している。

   一方、認識度の低いものは「アウトソーシング管理」「IT投資効果の検証」「IT技術の評価・採用」「ITリソースのマネジメント」の順となっている。

   最も認識度が低いものが「アウトソーシング管理」という結果は、ITアウトソーシングを実施していない企業を考慮する必要があるとはいえ、予算/発注を含めてアウトソーシング先をしっかり管理していく意識が、まだ高くはないといえるだろう。

   また、プロジェクトの企画業務改革(BPR)の推進を重要と認識している企業が多いものの、その効果創出状況の確認やその課題認識や対策実施など、「IT投資効果の検証」までを役割と認識している企業も多くはないようである。

   さらに、企業経営の基本要素「人/物/金」のIT投資に関する全社ITリソース管理(ITリソースのマネジメント)についてももっと関心を払ってよいのではないだろうか。

   一方、従来型のIT部門の役割とされ、アウトソーシングの対象になりがちな「システム開発」「システム運用に対する認識度」が上記の3つの役割に比べて高いという結果になり、興味深い。

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書籍紹介
「企業IT動向調査報告書2005」

本連載は日本情報システム・ユーザー協会より発刊されている「企業IT動向調査報告書2005」をもとに記事を掲載しています。上記調査報告書には、さらに詳しいデータや分析結果、考察が記載されています。調査資料のご購入は下記のリンクより行えます。

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日本情報システム・ユーザー協会
著者プロフィール
日本情報システム・ユーザー協会
社団法人 日本情報システム・ユーザー協会
ユーザーの立場からの産業情報化の推進を目的とし、大手ユーザー企業を中心に、約250社の会員を擁し、経営とITに関する様々なテーマや、立場に応じた40以上の委員会、研究会、研究プロジェクトを実施し、毎年、各種調査・研究報告書の刊行や、提言を行っている。1962年、日本データ・プロセシング協会として創立、1992年社団法人日本情報システム・ユーザー協会として、全面的に拡充改組。
http://www.juas.or.jp/


INDEX
第7回:IT部門の役割とその人材
IT人材の育成
 IT部門の役割の充足度
 「戦略・企画」に求められる役割

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