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| はじめに | ||||||||||||
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本連載の最終回となる今回は、日本国内で広く使われているシステム運用管理ツールの1つであるJP1を使ったITIL実践についてみていこう。 JP1はジョブ管理、ネットワーク管理、セキュリティ管理など幅広い管理ツール群から構成されるシステム運用管理ツールファミリだが、今回はその中でも資産・配布管理ツールを用いて、ITILのSAM(Software Asset Management:ソフトウェア資産管理)を実践する場合のポイントを紹介する。 SAMはITILの中でもあまり知られていない管理プロセスかもしれない。そこで、まずはITILのおさらいも兼ねて、SAMについて紹介しておこう。 度々になるが、ITILの中核になるのはサービスマネジメントであり、図1と表1に示すようにサービスサポートとサービスデリバリの2つに分類されている。 ![]() 図1:ITILの体系(再掲)
表1:サービスマネジメントの機能・プロセス構成(再掲) サービスサポートは主に日々のITサービスの運用とサポートにフォーカスしたプロセス群、サービスデリバリは主にITサービス提供に関わる中長期的な計画と改善に関するプロセス群がまとめられている。 またITILの実行基盤として、サービス提供に必要な要素(ハードウェア、ソフトウェア、ドキュメントなど)を網羅し、それらの関連を格納するCMDB(Configuration Management DataBase:構成管理データベース)がある。 |
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| ソフトウェア資産管理とは? | ||||||||||||
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企業においては、最近話題の「日本版SOX法」でも要求されている資産の保全という観点からも、企業内のハードウェアやソフトウェアなどのIT資産を管理することが重要な業務の1つになっている。そのためには、CMDBにこれらのIT資産を登録し、きちんと管理していく必要がある。これがサービスサポートの構成管理である。 しかしソフトウェアを資産として捉えた場合、「モノ」を所在確認できるハードウェアの管理と比較してソフトウェアの管理はより複雑な手順が必要であり、サービスサポートの構成管理では十分な説明がされていなかった。 そこで、ITILを構成する7つの管理(表2)の補足として、ソフトウェアを資産として捉え、調達から廃棄までのライフサイクルに焦点を当てた管理手法のベストプラクティスが紹介されている。これがSAMである。
表2:ITILを構成する7つの管理
今回はこのSAMの手順に従って管理を行う場合の手法について説明していく。 |
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