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| OSSで作ったSNS | ||||||||||
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「第1回:実社会に近づくSNS」では、これからのSNSとして「Willbee」を紹介した。このWillbeeは、オープンソースソフトウェア(OSS)を活用して開発されたアプリケーションである。そこで今回は、いかにOSSを活用したのかを解説していく。 なお、解説するにあたっては、実際にWillbeeを使って構築された「FFM」を取り上げる。FFMでは、藤井フミヤと藤井尚之の両者のファンサイトをSNS(Willbee)で運営している。 この2つのサイトのユーザは同一であることが多く、第1回で解説した「グループ機能」を有効的に活用している。なお、アーティストのファンサイトの特性として、イベント(ファンサービスの活動)などを開催するとアクセスが集中し、一時的に膨大な負荷になることがあるが、これについては後に解説する。 まずは、Willbeeの開発にあたってOSSを選択した理由をあげていく。 |
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| WillbeeはOSSでできている | ||||||||||
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筆者らは、Willbeeの開発を行うにあたって、OSS以外のテクノロジを選択するという気持ちはなかった。なぜなら、すでにOSSを使っていくつもの開発を進めてきた実績があり、SNSという多機能なアプリケーションを開発するにあたっても不安はなかったからである。 例えば、Fedora Core上でTomcat + MySQL + Javaを組み合わせ、携帯でもPCでも使えるWebサイトの構築から、XOOPSをベースにしFlash上でビデオ会議を行うアプリケーション(FedoraCore+PHP + MySQL + Apache)、CentOS上でのXen対応などの実績があったからだ。 今まではFedora Coreをベースとして開発してきたのだが、今回は運営者側から、Red Hat Linux Enterpriseの使用を要望されたため、開発環境としてはクローンであるCent OSを選択した。その他のアプリケーションは以下の通りになる。
表1:Willbeeの開発に使ったアプリケーション 開発当初のMySQL 5とPHP 5はリリースされたばかりで、国内での実績が少なく、どちらもバージョン4を選択するのが安全策として考えられた。しかし、今回の案件ではMySQL 5のview機能を必要としたほか、PHP 5のパフォーマンスへの期待は諦められなかった。 そこで、この不安を払拭するために様々な経路で情報を収集した。まずは海外の情報である。海外には最新テクノロジの事例が多く、コミュニティにも日本にはない情報がある。そこで、現地のコミュニティのメンバーと直接コンタクトを取り、情報を集めた。 最後に残った「日本語」の取扱いに関する問題はやはり事例が少なかったため、社内での検証を行ったうえで、最終的にバージョン5の選択を決定したのである。もちろん、その成果はコミュニティに反映させている。 |
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