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| スケジュール差異 | ||||||||||||
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ここで登場する用語は「SV(Schedule Variance)」と「SPI(Schedule Performance Index)」の2つだけである。
表3:スケジュール差異で登場する用語
これらは次の計算式で算出される。
SV = EV - PV
SPI = EV / PV ここで具体的な数値をあてはめて考えてみよう。 例えば、14日経過時点での完成プログラム数は26本だったとする。50人日で28本のプログラムを作成する予定だったのだから、26本は46.4人日分の出来高(EV)となる。つまり、3.6人日分の遅れ(SV)が発生している状態である。 ![]() 図1:SVの確認 また、進捗率(SPI)は0.93となる。これだけを見ると、「少々遅れているが、土日を使えばすぐ挽回できそうだ」という感触をもたれると思う。ここで読者の皆様はこう思うに違いない。
「EVMの計算などしなくても、遅れていることは明らかにわかるはずだ」
確かに、スケジュール差異を見たいだけならEVMの導入は不要だろう。しかし、差異の確認は後につなげるための前段として了承していただきたい。 |
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| コスト差異 | ||||||||||||
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スケジュール差異の次に、ここから本題であるコスト差異についての解説をしていきたいと思う。ここででてくる用語も2つだけである。CV(Cost Variance)とCPI(Cost Performance Index)だ。
表5:コスト差異で登場する用語
これは以下の計算式で算出される。
CV = EV - AC
CPI = EV / AC 先程のスケジュール差異とよく似ているのだが、コスト差異から得る情報の方が重要である。わかりやすくするため、具体的な数値をあてはめて考えてみよう。 14日経過時点での投入工数は60人日だったとする。何も問題がないわけではなく、実は遅れ気味であり、土曜日に出勤して進捗率をカバーしていたのだ。出来高に対して余計な工数を投入しており、コスト差異(CV)は13.6人日分超過していた。 ![]() 図2:CVの確認 コスト効率(CPI)は0.77となり、明らかに放っておけない状況だと感じるのではないだろうか。スケジュール差異の時はたいしたことはないだろうと感じたにもかかわらずである。 さすがにここまでくると放っておけないのだが、このまま進むと最終的にどうなるのだろうか。 |
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