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スケジュールとコストに関する指標が一目瞭然にわかるEVM
第3回:データの推移からつかめる傾向とベースラインの作成・出来高計上基準
著者:
プライド 三好 克典
2006/4/3
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はじめに
前回は、ある時点での状態(スケジュール差異・コスト差異・完了時予測)を確認する方法について解説した。今回は導出したデータの推移からつかめる傾向と、ベースラインの作成・出来高計上基準について解説していく。
導出データの推移からつかめる傾向
今回は前回導出したデータの推移からつかめる傾向について、例をあげて解説していく。今回の前提を下記に記載しておく。
今回の解説に利用するデータの前提
9週間(63日)で126本のプログラム作成する
126本のプログラムに難易度やボリュームの差はない
要員は5人確保した
5人のプログラム作成レベルは同等である
14日経過時点の状況をチェックする
今回は4週間のデータの推移を1週間ごとに見てみることにした。4週間のデータ推移は表1となる。
表1:4週間のデータ推移
(画像をクリックするとExcelファイルをダウンロードできます。/23.5KB)
ここで、前回同様に14日(2週間)時点での状況を見てみよう。表では直感的にわかりにくいので、グラフにして見てみる。
図1:14日時点での出来高と実績コストの推移
図1のグラフを見て、皆さんはどう感じるだろうか。
おそらく、「プロジェクトの進捗はやや遅れているけど、進み具合はよくなっているようだ。このまま進めばスケジュール的にはリカバリできそうだ。ただ、スケジュールを間に合わせるために必要なコストはどうなるだろう」と感じるのではないだろうか。
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著者プロフィール
株式会社プライド 三好 克典
前職にてプロジェクト管理や標準化が非常に重要であると考え、技術習得及び実践の場を求めてプライドに入社。現在、システム開発方法論「プライド」を軸に、プロジェクト管理、標準化、情報資源管理の支援に携わっている。
INDEX
第3回:データの推移からつかめる傾向とベースラインの作成・出来高計上基準
はじめに
指標値と予測値の推移
様子を見たあとの状況
ベースラインの作成