TOP>キーパーソンインタビュー> Cosminexus Version 7の機能について教えてください 前のページ 1 2 3 次のページ — Cosminexus Version 7のSOAへの対応について教えてください 林氏:Cosminexus Version 7にはインターフェース、プロセス、情報(データ)といった各レイヤを統合する製品が用意されています。システムのアーキテクチャをそのまま反映した製品アーキテクチャとなるのです。このレイヤ構造により、製品導入の容易性やシステム構築・運用のしやすさを実現しました。 サービスインテグレーションの中でもSOA基盤の中心となるのが、サービスをビジネスプロセスで統合する「プロセス統合(アプリケーション)」のレイヤです。プロセス統合はBPELによるメッセージ連帯を担う「メッセージフロー」と、ワークフローによるユーザ間の業務連携を担う「対話型ワークフロー」の2つがあります。 この点がCosminexusの大きな特徴なのです。 — SOAの実現にBPELは大きく関わっているのですね 林氏:標準技術であるBPELを用いたメッセージフローへの対応は今回のバージョンアップで新たに追加された製品であり、CosminexusのSOA対応機能の中での大きな強化ポイントです。 メッセージフローでは、業務の一連の流れにそって複数のサービスを自動的に呼び出すビジネスプロセスのフロー(メッセージフロー)をBPELで定義するだけで、自動処理によるワンストップサービスの提供が可能となるのです。 — BPELのメリットは何なのでしょうか 林氏:BPELによるビジネスプロセス管理は他にも様々なメリットがあります。例えば、業務ロジックをプログラムではなく定義として切り離すことは業務の可視化につながります。これによって、既存ビジネスプロセスの見直しや新規ビジネスプロセスの設計も迅速に行えるようになるのです。 なお、メッセージフローによるビジネスプロセス定義は、Eclipseベースの開発環境を使ってGUI画面のマウス操作で直感的に行えます。従って、ユーザはビジネスプロセス自体の設計に注力することができます。 図2:メッセージフロー(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します) 前のページ 1 2 3 次のページ INDEX 第1回:長年のSIノウハウと先端アークテクチャを融合した日立のSOA 日立製作所ではSOAをどう捉えていますか Cosminexus Version 7の機能について教えてください BPELによってすべてのビジネスプロセスを自動化することが可能なのですか 日立製作所 Special Interview 第1回 長年のSIノウハウと先端アークテクチャを融合した日立のSOA 第2回 SOAの実現を支えるコンポーネントベースモデリング