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VMware ESX Server サーバ統合ガイド
第1回:VMware関連基礎用語
著者:
デル
2006/8/2
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カテゴリ分けと対象の特定
仮想化対象サーバが十数台を越えてある程度の規模になってくると、実際は、インベントリ情報だけではサイジングを行うことは難しい。リスクを最小限に留め、効率的なサーバ統合を行っていくためにも、仮想化対象サーバのカテゴリ分けを行うことが必要になる。
デルでは、3つの切り口からカテゴリ分け検討を行うことを推奨している。
コスト管理重視
テクノロジー重視
サービスレベル、運用重視
表1:カテゴリ分けの切り口のポイント
1. コスト管理重視
コンピュータルームに設置してあるサーバ群も、コストオーナーがばらばらの場合も多い。コスト管理重視で、コストオーナー毎にサーバをカテゴリ分けし、仮想化計画を立てるというのもひとつの切り口だ。もちろんランニングコストの観点から、リースアップの時期毎にサーバをグルーピングするというやり方も実際多い。
2. テクノロジー重視
OSやミドルウェアのバージョン、汎用的なアプリケーションであるか自社開発のアプリケーションであるか、そして仮想化への移行を考えた場合に難易度はどの程度か、などテクノロジー面でカテゴリ分けを行うという切り口もある。
例えばNTサーバをグループ化する、Cobaltサーバをグループ化する、MetaFrameサーバをグループ化する、Oracle8/8iをグループ化する、など事前検証や技術的な対応策を検討するのには分かりやすく、IT部門のインフラ担当者には整理しやすい方法であろう。
3. サービスレベル、運用重視
対象サーバのサービスレベルや稼働率、バックアップ要件などからカテゴリ分けを行うのがこの切り口だ。どの程度システム停止が許されるか、稼働率が低いサーバ群はどれか、どのようなポリシーでバックアップ運用をしているか、などを考慮してサーバをグループ分けしていく。
サービスレベルが低いサーバ群であれば、初めて仮想化技術を導入するユーザーにとっても最小限のリスクで移行できる可能性が高い。また日々の運用を考えた場合にはシンプルな切り口でもある。
図5:サイジングのポイント
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
1.システム稼働率が低く、リスクの低いサーバの統合
稼働率が低いサーバは統合率が高くなるため、費用対効果が高い
リスクが低い=作業負荷が低い
2.リースアップ機器の統合
OS上の変更点が少なく、移行作業が簡単
既存の仮想インフラが稼働中のため、いつでも移行作業が可能
コスト削減効果が高い
3.データベース等の重要なサーバの統合
ある程度のシステム停止が必要
難易度が高く、データ移行に関してはリハーサル作業を推奨
データ整合性の確認作業が必要
場合によってはシステムの増強作業が必要
表2:3段階でシステム統合作業を実施する場合
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著者プロフィール
著者:デル株式会社
デルはスケーラブル・エンタープライズ戦略の重要な要素の1つとして、VMware社の仮想化技術を用いたサーバ統合ソリューションを提供しています。業界標準技術を採用した、デルのPowerEdgeサーバとDell | EMCストレージから構成されるハードウェアプラットフォームと、仮想化ソフトウェア「VMware ESX Server」、仮想マシン管理ツール「VirtualCenter」、仮想マシンの無停止マイグレーション技術「VMotion」を組み合わせることにより、柔軟でコストパフォーマンスに優れるサーバインフラストラクチャが構築可能です。
http://www.dell.com/jp/
INDEX
第1回:VMware関連基礎用語
はじめに
サーバの仮想化とは
STEP1:仮想化要件の整理
カテゴリ分けと対象の特定