第1回:喫煙室と飲みュニケーションは重要か (2/3)

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はじめようイントラブログ〜コミュニケーションナレッジマネジメント

第1回:喫煙室と飲みュニケーションは重要か
著者:GMO ホスティング & セキュリティ  大澤 貴行   2006/11/8
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崩壊してしまったコミュニケーションは何か

   では実際にこの3種類のうち、どのバランスが崩れているのでしょうか。結論からいいますと「社内コミュニケーション」のバランスが崩れているのです。

   なぜ社内コミュニケーションなのかというと、例えば業務コミュニケーションが崩壊していた場合、情報共有や業務指示などの企業活動において最も重要な「報・連・相」が行われなくなってしまうので、ビジネスが成り立たなくなってしまいます。

   また、プライベートなコミュニケーションが崩壊していた場合、社員間の私的なコミュニケーションがまったく行われなくなってしまうので、軍隊のような組織になってしまうのです。

   このようにみていくと、消去法ですが崩壊したのは中間に位置する社内コミュニケーションだといえます。社内コミュニケーションで行われるのはノウハウやアイデアの共有ですので、崩壊したとしてもすぐには影響が出ません。ただし、その結果として数々の問題を生み出してしまったのだとすると、決して軽視してはいけない必要なものといえるのです。
コミュニケーションの崩壊
図4:コミュニケーションの崩壊

   ではその崩壊してしまった社内コミュニケーションを少し細かく見ていきましょう。


喫煙室や飲みュニケーションで行われていたこと

   最初に述べたように社内コミュニケーションとは、業務コミュニケーションとプライベートコミュニケーションの中間に位置するもののことです。

   プライベートコミュニケーションのように、役職などの上下関係や部署などの横の関係にとらわれないフラットなものであり、話の内容は業務に関連するものが多くあったりします。例えば喫煙室での会話やお酒の席でのちょっとしたコミュニケーションになります。

   これらのコミュニケーションでは、形式知と呼ばれる個人の知識や情報の共有、暗黙知と呼ばれる個人の経験則やノウハウの交換、さらにはまだ具現化していないアイデアや感情、思想などが話され、共有・交換されています。その結果、個人能力の育成や組織全体の生産性向上、意思決定のスピード向上、業務の改善や革新の場の提供が行われるのです。

社内コミュニケーションとは
図5:社内コミュニケーションとは
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   ではなぜ、それほどまでに重要な社内コミュニケーション力がなぜ低下してしまったのでしょうか。その原因は、一言でいうと「環境の変化」です。具体的には社内コミュニケーションが行われる場所である「喫煙室」や「飲みュニケーション」の変化なのです。

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GMO ホスティング & セキュリティ株式会社 大澤 貴行
著者プロフィール
GMO ホスティング & セキュリティ株式会社   大澤 貴行
ラピッドサイト事業本部 本部長 兼 商品企画部長
ホスティングブランド「ラピッドサイト」の責任者としてSaaSの1つの形であるアプリケーションホスティングやWeb 2.0をビジネスに取り入れたWeb2.0 on Businessなどの中小企業に向けた新しいホスティングサービスの提案、啓蒙活動を行う。

ラピッドサイト
http://www.rapidsite.jp/

INDEX
第1回:喫煙室と飲みュニケーションは重要か
  企業内のコミュニケーショントラブル
崩壊してしまったコミュニケーションは何か
  変化した環境
はじめようイントラブログ〜コミュニケーションナレッジマネジメント
第1回 喫煙室と飲みュニケーションは重要か
第2回 理想の社内コミュニケーションを求めて
第3回 今さら聞けない「ブログ」の違い
第4回 グループウェアやメールとイントラブログを分かつ決定的な違い
第5回 イントラブログ導入の勘所、5W2H
Movable Typeには自由という言葉がよく似合う
第1回 企業にブログがやって来た
第2回 ビジネスシーンで発揮されるMovable Typeの本当のポテンシャル
第3回 企業サイトの構築・運営にMovable Typeが選ばれる理由
第4回 実践!Movable Typeカスタマイズ
徹底比較!! イントラブログ
第1回 Simple is Best「BOXERBLOG iB」
第2回 「Movable Type Enterprise」の拡張性が生んだ柔軟さ「SKYARC Enterprise IntraBlog」
第3回 業務アプリケーションの中心として機能する「ドリコムブログオフィス」
第4回 イントラブログの未来

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