TOP
＞
サーバ構築・運用
＞ 仕様変更に強い開発プロセス
XMLデータベースによる企業情報システム構築の最前線
第１回：NeoCore XMSで紐解くXMLデータベース適用の勘どころ
著者：
ウルシステムズ 高橋 嗣
2007/2/1
前のページ
1
2
3
4
仕様変更に強い開発プロセス
データ構造が複雑で厳密に定義することが難しい場合や、データ構造の変更が頻繁に予見されるようなプロジェクトでは、開発の途中段階で仕様の柔軟な変更が求められることが多い。
しかし、厳密なスキーマ定義が必要なRDBでは、データ構造の変化があると、データベースの再構築やデータの再移行、アプリケーションの再設計など、開発に与える影響は非常に大きい。
これに対し、NeoCore XMSの場合は、データ構造の変化による影響範囲が小さい。これはXMLデータはもちろん、XMLからHTMLを作り出すためによく使われる構造変換用の「XSLT」や、XMLデータのための検索言語であるXQueryなど、XML関連技術がもともと構造の変化に強いことも理由の1つだ。
さらに、スキーマが不要なウェルフォームドXMLに対応したXMLデータベースを用いることで、途中でデータの構造が変わってもデータベースの再構築が必要なく、さらに使っていたデータも無変更で使用可能となる。
図4.仕様変更に強い開発プロセスを可能にするNeoCore XMS
（画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します）
これらの、XQueryやウェルフォームドXMLに対応し、さらに高速な検索やオートインデックス機能を備えたNeoCore XMSは、こうした場面でも最大限の性能を発揮できるのだ。
豊富な実績と実際の適用事例は
以上、実際のビジネスに対するNeoCore XMSの適応ポイントを解説しながら、現在ユーザ企業に求められている企業情報システム像とそこに求められているデータベースの要件を見てきた。
しかし、実際にはもう1つ、XMLデータベースを選定するときに忘れてはならないポイントがある。それが
実績
である。
成熟度が上がっても、その適用ドメインや使い方によって問題点があらわれることは、どんな製品であっても避けられない。様々な分野への適用の実績と、そこから得られたノウハウの提供、さらに万一の場合のサポート体制などは、システムを構築し運用していく上で大きな助けとなる。
こうした実績という観点でも、NeoCore XMSは安心のできる製品だ。商品情報の管理や部品管理、顧客管理、Webカタログ、業務マニュアルシステムなど、幅広い分野に適用されている。
これを踏まえ、次回はNeoCore XMSの特徴を最大限に活用した事例として、キヤノンシステムソリューションズが開発したWebカタログ管理システムを紹介する。
前のページ
1
2
3
4
著者プロフィール
ウルシステムズ 高橋 嗣
前職ではRDBの性能や適用範囲について多くの知見を求められる基幹系システム構築に従事し、設計〜保守運用までを担う。現職では業務コンサルティングに従事する中でXMLDBに出会い、RDBとは異なったXMLDBならではのビジネスソリューションの可能性を追っている。
INDEX
第1回：NeoCore XMSで紐解くXMLデータベース適用の勘どころ
今求められる性能を備えたXMLデータベース「NeoCore XMS」
NeoCore XMSの特徴
NeoCore XMSの使いどころ
仕様変更に強い開発プロセス
