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OpenPNE
はじめてのOpenPNE - 社内SNSの意義と活用方法

第8回:社内ポータルの弱点を克服するSNS

著者:アウラント  大越 肇   2007/10/29
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書き込みは身近なこと

   現在あるコミュニティとしては、同期メンバーの集まりや新規事業などの業務、趣味に関するものがある。コミュニティに技術情報などをコツコツと蓄積している社員もいるが、日記とコミュニティトピックの使い分けに苦心している様子も伺える。

   実は日記が意外な盛り上がりを見せているという。ハイマックス社は横浜だけでも3事業所に分かれている。このため、今まではちょっとした話題でも広まりにくかった。しかしSNSを導入したおかげで、例えば窓から見える風景とかなどの、ちょっとした話題が広がるようになったそうだ。そして、このような日記にも多くのコメントが書き込まれ、社員間の交流が進んでいるという。

知識の共有と人のつながり

   片岡氏が所属しているITグループでは、技術情報の共有のため書籍のレビューを積極的に活用しようという機運が生じたとのことだ。中には展示会のレポートも上げられている。また「こんな機能が欲しい」といった要望や「ここがおかしい」などの不具合の報告もあり、SNSをはじめる前に比べて人のつながりが広がっているのことである。


将来展望

   同社では社内SNSがはじまったことにより、社内ポータルの弱点であったコミュニケーション機能を補完するものとなっている。そのコミュニケーション機能により、なかなか体系化が難しいが価値ある情報群をデータベースに格納していくことを進めることができている。ただ、その格納された情報を如何に早く引き出すかということに取り組むことが必要だろう。


OpenPNE+グループウェア=PNEBIZ

   今までは、既存のグループウェアがある会社を想定して書いてきたが、実はOpenPNEの全機能にグループウェア機能も備えた「PNEBIZ」というパッケージがある。


   PNEBIZには具体的に、下記のような機能が用意されている。

  • 仲間と共有できるToDo
  • グループ単位のスケジュール管理
  • シンプルな施設予約

表3:PNEBIZに用意されている機能

   まだグループウェアを導入していない中小企業にとって、PNEBIZはコミュニケーション機能と簡単なグループウェア機能を持ち、通常の業務の効率化ができるものではないだろうか。

PNEBIZのマイホーム
図2:PNEBIZのマイホーム
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   特に仲間と共有できるToDo機能は、多くのプロジェクトを抱える社員にとっては有効である。また今後、完了したToDOを蓄積し、それがその社員の評価のベースとなるようなことができるようになれば、部下も上司も評価面談もよりよいものになるだろう。

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合同会社アウラント 大越 肇
著者プロフィール
合同会社アウラント  大越 肇
2006年5月11日(大安)に会社設立。前職よりSNS企画・開発・運営にプロジェクトマネージャーという立場で携わる。現在は、Web上のコミュニティに関する企画や要求開発から運用・運営までの業務に携わりつつ、大学の教壇に立つこともある。

アウラント
http://www.owlant.com


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