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はじめてのOpenPNE - 社内SNSの意義と活用方法
第4回:各社員の知を引き出すSNS設定
著者:
アウラント 大越 肇
2007/5/23
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SNS運用の基本設定
前回はOpenPNEでSNSを構築する上で最低限必要は項目とその時に気をつけなければいけないことを書いた。今回は、社員の知を引き出すことを考えながらどのようにプロフィール項目やコミュニティのカテゴリを設定したらよいのかを考えていく。
プロフィール項目の設定
これまでも、SNSは「人」に注目させるコミュニケーションツールであると述べてきた。そのため社内SNSでは、「その人」が「どのような人」なのかがすぐわかるようにしなければいけない。SNSに登録する上で、最初に入力するのがプロフィール項目である。ここの項目をどのように設定するかで今後の運用が大きく変わってくるだろう。
どのような項目にすべきか
社内で使うとき、その対象は当然社員である。プライベートで使うサービスは、自分の趣味や嗜好で使うサービスを選んでいるので、多少おかしな項目があってもそのサービスを使いたいと思えば入力してくれるだろう。
しかし、会社だとそうはいかない。社員は、普段は業務があり多忙であることが多い。そんな社員が「役に立ちそう」「面白そう」と思わなければいけないのだ。
そうなるとプロフィール項目では、「役に立ちそう=人の検索が楽」となることが良い。そこで、必要になる項目は以下のものではないだろうか。
氏名
普段いる場所(フロアとか客先など)
業務の経験(可能な限り選択式にした方がよいだろう)
経験職
保有資格
表1:プロフィール項目
他にも下記にあげるような項目も入力しやすく、かつ「こういう人がいないか」と思ったときに検索する際、必要な項目ではないだろうか。
受講した研修
受講してみたい研修
興味あるサービス・技術
表2:あるとよい項目
こういったものは、逆に言うと各社員が自己PRをできるような項目でもあるだろう。後は業務とは関係のない項目もいくつかあった方がいいだろう。ここは多少、遊びがあった方が堅苦しくなくてなじみやすいだろう。
好きなスポーツ
好きな酒
所属サークル
表3:自己PRができるような項目
こういった項目があると仕事以外の話も広がり、そこから新しい新規事業のアイデアがでる可能性もある。ただし以下の項目は避けるべきだろう。
家族構成や親族に関すること
宗教
皮膚の色や人種
表4:避けるべき項目
外資の企業では上記の項目は当たり前かつ仕事をする上で必要な情報だろうが、ほぼ日本人しかいない企業では聞いてはいけない項目になる。
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著者プロフィール
合同会社アウラント 大越 肇
2006年5月11日(大安)に会社設立。前職よりSNS企画・開発・運営にプロジェクトマネージャーという立場で携わる。現在は、Web上のコミュニティに関する企画や要求開発から運用・運営までの業務に携わりつつ、大学の教壇に立つこともある。
アウラント
http://www.owlant.com
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