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| 気軽に利用できるようになった仮想化環境 | ||||||||||
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すでに多くのメディアで語られていますが、仮想化技術を利用するケースは広がってきています。1つのハードウェアを区画分割して共用するサーバ統合は、仮想化の代表的な利用例でしょう。仮想化の採用によってサーバの利用率を高めたり、サーバ統合によるデータセンターでの電力・発熱問題を抑えるといった効果などが期待されています。 仮想化環境はテンプレートイメージをファイルとしておくことにより、利用したい環境をハードウェア環境を調達する必要なく、すぐに構築することができるというメリットもあります。こういった例は特に開発フェーズで多く利用されおり、サービス事業者では顧客環境の複製を仮想マシンのイメージとして持ち、それを必要に応じて物理サーバに展開し開発・保守を行う事例にもあります。 さらに仮想化技術を利用することでハードウェアとソフトウェア部分のシステムをOSレベルで分離することができます。この点に着目し、システムの永続利用や災害対策などに活用する先進ユーザの取り組みもはじまりました。 これは仮想化環境で特定ハードウェアへの依存を廃することにより、イメージさえあればどのハードウェアでも、どこでも動作させることができるという特徴を活用したものです。アプリケーションの機能に依存しないOSレベルでの対策として取り組みがなされています。 サーバのリソース活用以外にも、クライアントのセキュリティ対策という点でも仮想化技術が利用されている例があります。これまでの1つのサーバをターミナルサーバ技術で利用するという形態を発展させたものです。個々のクライアントをサーバ上の仮想マシンで動作させることで、クライアント側にはデータを置かないセキュリティ対策とサーバ側での一括管理、利用者個別の環境を提供するという利便性を実現させています。 仮想化技術はSUSE Linux Enterpriseで採用しているXenなどにより気軽に利用できるようになりました。これにより多くの利用者が現在抱えている課題を解決できる環境が整い、より新しい利用ケースが増えてくることでしょう。 |
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| 今後の拡充ポイント | ||||||||||
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SUSE Linux Enterprise Server 10のService Pack 1(SLES10 SP1)が2007年6月中頃に出荷開始されます。これにより、SUSE Linux Enterprise Server 10にはいくつかの機能拡充がはかれます。今回のService Packにおける拡充ポイントは「Xenの機能強化」が大きなもので、Xenによる完全仮想化のサポート開始です。またクラスタリングおよびストレージの強化も注目ポイントとしてあげられます。 またWindows用の「Para-Virtual Driver」というものが提供されます。これはXenによる完全仮想化時のウィークポイントでもあったI/Oのパフォーマンスを劇的に向上させることを目的とした機能です。 Para-Virtual DriverはWindowsのディスクドライバやネットワークドライバとして提供されます。このドライバを使用することで、I/Oのエミュレートを行わずにHypervisorにダイレクトにリクエストを出せるようになり、トータルのパフォーマンスは大きく向上されます。 このほかにSUSE Linux Enterprise Server 10の関連製品として、仮想化環境の管理を目的とした「ZENworks Orchestrator」という管理製品が提供されます。これは複数台の物理サーバとその上で動作する仮想サーバを集中管理することで、設定したポリシーに応じて自動的に仮想サーバのリソースを管理することが可能になります。
SUSE Linux Enterprise Server 10評価版ダウンロード
http://www.novell.com/ja-jp/products/server/eval.html |
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