第2回:半日で業務アプリケーションが開発できる!(後編) (2/4)

こんなに簡単!Delphiでデータベースアプリケーション開発
こんなに簡単!Delphiでデータベースアプリケーション開発

第2回:半日で業務アプリケーションが開発できる!(後編)

著者:CodeGear  米澤 千賀子   2007/9/7
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データキャッシュ用のコンポーネントを配置する

   これでマスター側のデータをキャッシュする設定が完了しました。同様に詳細のSALESテーブル側のデータをキャッシュするために、ツールパレット上のTDatasetProvider(DataSetProvier2)、TClientDataset(ClientDataSet2)、TDataSource(DataSource3)コンポーネントをそれぞれダブルクリックし、フォーム上に貼り付けます(図5)。
データキャッシュ用のコンポーネントの配置(SALES用)
図5:データキャッシュ用のコンポーネントの配置(SALES用)
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


コンポーネントのDataSourceプロパティを詳細テーブルに設定する

   マスターのCUSTOMERテーブルの関連付けと同様に、オブジェクトインスペクタ上で、TDataSetProvider(DataSetProvier2)コンポーネントのDataSourceプロパティを詳細テーブルのSALESに、TClientDataSet(ClientDataSet2)コンポーネントのProviderNameプロパティをDataSetProvider2に、TDataSource(DataSource3)コンポーネントのDataSetプロパティをClientDataSet2に、それぞれ設定します。


関連付けられたTClientDataSetを設定する

   この状態だとキャッシュデータがマスターのテーブルのキャッシュデータとリンクされていないため、オブジェクトインスペクタ上でSALESテーブルに関連付けられたTClientDataSet(ClientDataSet2)コンポーネントのMasterSourceプロパティにマスターのテーブルが関連付けられているDataSource2を設定します。


「リンク項目の設計」ダイアログを表示させる

   さらに関連付けのためのキーの設定を行うために、TClientDataSet(ClientDataSet2)コンポーネントのMaterFieldsプロパティの「…」ボタンを押し、「リンク項目の設計」ダイアログを表示させます(図6)。

リンク項目の設計
図6:リンク項目の設計
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


キャッシュされたデータ同士の関連付けを行う

   「リンク項目の設計」ダイアログ上で、リンクするための項目である「CUST_NO」を双方のリストから選択し、「追加」ボタンを押します。この設定結果がMasterFieldsとIndexFieldNamesの2つのプロパティに反映され、キャッシュされたデータ同士の関連付けが行われます(図7)。

リンク項目の定義
図7:リンク項目の定義
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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CodeGear 米澤千賀子
著者プロフィール
CodeGear  米澤千賀子
セールスエンジニア
Delphi、InterBaseをはじめとするCodeGearの開発ツール製品を担当。エンタープライズ分野でのツール適用での技術バックアップを行っているほか、製品のローカライズQAとしても活躍している。CodeGearのサポートナレッジベース日本語版(http://support.codegar.com/jp )の作成を手がける。


INDEX
第2回:半日で業務アプリケーションが開発できる!(後編)
  開発ステップ3:クライアントデータキャッシュの設定
データキャッシュ用のコンポーネントを配置する
  開発ステップ4:ユーザインターフェースの設計
  アプリケーションの実行
こんなに簡単!Delphiでデータベースアプリケーション開発
第1回 半日で業務アプリケーションが開発できる!(前編)
第1回 半日で業務アプリケーションが開発できる!(後編)
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