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シグナル表示機能
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モニタリングツールの基本的な機能としてシグナル表示があります。シグナル表示とは、KPIの値に応じて、記号の形や色を変えて表示することにより、直感的にKPIの値の内容を把握することを可能にする機能です。シグナル表示を使用した画面例を図4に示します。この例では、CognosのMetrics Managerを使用しています。
図4:シグナル表示を使用した画面例1 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
図4の左端の2列がシグナル表示です。ステータスと表示された列には、丸、菱形、正方形の3つの記号が、緑、黄、赤の色で表示されています。値が良い場合は丸(緑)、まあまあの場合は菱形(黄)、悪い場合は正方形(赤)で表示されています。
これらの記号の形と色は実績値と目標値の関係で決まります。あらかじめ実績値と目標値の差、または実績値と目標値の比率で、丸(緑)から菱形(黄)へ、菱形(黄)から正方形(赤)へと変化すべき値(閾値)を決めておきます。決めた値が実績値の変化に伴って、モニタリングツールがシグナル表示を自動的に変更します。
傾向と表示された列には、横棒、上向き三角、下向き三角の3つの記号が表示されており、横棒は黒、上向き三角は緑、下向き三角は赤で表示されています。これらの記号の形と色は、実績値と1つ前の期間(前年、前月など)の実績値の関係で決まります。実績値が、1つ前の期間に比べて上回っていれば上向き三角(緑)、同じ値であれば横棒、下回っていれば下向き三角(赤)で表示されます。
これら2つのシグナルを見ることで、それぞれのKPIが、予算などの目標値に達しているかどうか、傾向として良い方向に向かっているかどうかを実際の数値を見るまでもなく直感的に判断できます。
シグナルの種類にもいろいろあります。図5は、MicrosoftのBusiness Scorecards Acceleratorを使用した例です。
図5:シグナル表示を使用した画面例2
この例では、値が良い場合は丸(緑)、まあまあの場合は三角形(黄)、悪い場合は菱形(赤)を使用しています。またここでは、3段階のシグナル以外にもゲージと呼ばれる10段階表示のシグナルも使われています。
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著者プロフィール
株式会社アイエイエフコンサルティング 平井 明夫
日本DEC(現HP)、コグノス、日本オラクルを経て現職。一貫してソフトウェア製品の開発、マーケティング、導入コンサルティングを歴任。 特に、データウェアハウス、BI、OLAPを得意分野とする。現在、企業業績管理、管理会計などデータ分析ソリューションの短期導入を可能にするテンプレートやパッケージの開発を行っている。
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