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| プロジェクト体制 | ||||||||||||||||||||||
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プロジェクト体制は図3の通りです。設計フェーズ以降は元請け会社と筆者の会社のエンジニアと共同で進めていましたが、Flash MXを使っているためGUI専門の開発者も参画していました。 |
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![]() 図3:プロジェクト体制 |
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| 顔合わせ | ||||||||||||||||||||||
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ゴールデンウィークの前日に私とエンジニアの益田(仮)でA社の本社ビルに出向きました。この益田という人物はおとなしい性格なのですが、職人肌で確実に仕事をこなす男です。 ビルに到着しエレベータに乗り込むと、若干緊張が高まりました。このような状況は幾度なく体験しているのですが、やはり緊張するものです。 エレベータを降りて会議室に通されると、そこにはユーザの担当者が2人と元請け会社のプロジェクトマネージャ、開発リーダがすでに座って待っていました。ユーザの担当者の1人は30代の男性で、もう1人は20代の女性でした。 男性の担当者は社内の要望を取りまとめて開発チームの窓口となる方で、ユーザが今回のシステムに対する期待の高さについて話してくれました。女性の担当者はシステムの稼動後に運用・保守を担当する方で、もうお気づきでしょうが冒頭に嘆いていた人です。 元請け会社のプロジェクトマネージャは40代の男性で、システム開発には似つかわしくないほどに筋骨隆々とした方でした。プロジェクトの経緯やシステムの概要を説明してくれましたが、説明の端々にみえる適当さが気になっていました。 開発をおこなっているフロアにいくと、他にも5人の開発者がいました。OpenLDAPの担当が1人、Javaの担当が1人、Flash MXのGUI開発担当が2人でした。みんな物静かな感じでしたが、挨拶にいくと愛想良くしてくれました。私と益田は席に案内され、作業の準備をしていると益田がこっそりと質問してきました。 「鹿取さん、さっきプロマネがいっていた『SOS』ってなんでしょうか?」 私も何ごとかと思っていましたが、SOSはSSO(シングルサインオン)の間違えでした。益田は積極的に話に参加する方ではなく、もっと積極的になって欲しいと思っていましたが、今回ばかりはその静かさが良い方向に働いたようです。 |
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| 終わらない会議 | ||||||||||||||||||||||
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プロジェクトでは無駄な会議がよく開かれます。何を決めたいのかわからない会議、何も決めることができない会議、いつも決まりきった報告しかない定例会議などです。納期が迫っていて時間のない開発者にとっては、「開発は会議室でやっているんじゃない、PCでやってるんだ」とでもいいたくなるものです。 |
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このプロジェクトでも無駄な会議が頻繁に開かれました。その内容というと、プロジェクトマネージャとユーザの担当者との雑談からはじまり、これが20分程続きます。そのうえ議論になっても取り仕切る人がいないため、議論がまとまらずに何も解決しないことが多々ありました。 本来であればプロジェクトマネージャが仕切るべきなのですが、興味がなくなると知らんぷりをしてしまいます。私も自分の担当に関わる部分であれば議論を方向付ける努力をしましたが、それ以外の議論については傍観者となってしまっていました。 |
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