第8回:トラブルシューティング (2/2)

徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応

第8回:トラブルシューティング
著者:クロノス  中島 能和
編者:ソキウス・ジャパン   2006/1/23
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解答

   1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
第1問の解答:chroot

   ルートパーティションが「/」としてマウントされていない場合、rpmコマンドなどは、オプションで指定しないと正常に動作しません。ファイルシステムのルートを変更するには、chrootコマンドを使用します。chrootコマンドの書式は次のとおりです。

 [ ]内は省略可能。< >内は必須
chroot <ディレクトリ> [コマンド[引数]...]
/mnt/sysimageディレクトリをルートとする
# chroot /mnt/sysimage
第2問の解答:A

   ハードディスクにインストールしたLinuxは次のようなプロセスで起動されます。

(1)コンピュータの電源をオンにすると、マザーボード上のBIOS ROMに格納された初期化プログラムが呼び出される(b)
(2)呼び出されたプログラムは、BIOSの「Boot Sequence」に設定されている順に起動ドライブを探す。デフォルトでは、1番目がフロッピーディスクドライブ、2番目がハードディスクになっていることが多い(e)
(3)起動ドライブが決まったら、その先頭セクタをメモリにロードする。起動ドライブがフロッピーディスクの場合、先頭セクタをブートセクタと呼ぶ。また、起動ドライブがハードディスクの場合、先頭セクタをMBR(マスターブートレコード)と呼ぶ(g)
(4)BIOSはMBRに制御を移行する。MBRにはブートローダがあり、そのプログラムが実行される。Linuxでは、ブートローダとしてLILOあるいはGRUBが使用されることが多い
(5)ブートローダはLinuxカーネルをロードする(d)
(6)Linuxカーネルは、ハードウェアのチェックや、カーネルの初期設定を行う(c)
(7)ルートファイルシステムをマウントする
(8)最初のプロセスであるinitプロセスを起動する。ここで制御がinitプロセスに移行する(a)
(9)initプロセスがデーモンなど、ほかのプロセスを起動する(f)
   したがって、Aが正解です。


第3問の解答:B

   ブートローダLILOの起動プロンプトには、次の表に示すような意味があります。

【LILOの起動プロンプト】
プロンプト説明
L第1段階のブートローダの読み込み完了
LI第2段階のブートローダの読み込み完了
LILマップファイルの情報を取得できない
LIL?不正なアドレスへの読み込み
LIL-記述テーブルの破損
LILOLILOが正常に起動
0101..ルートパーティションにアクセスできない
   上記の表のうち、プロンプトがLI、LIL?、LIL- などで停止してしまう場合は、/etc/lilo.confファイルの設定を変更したあとに、/sbin/liloの実行を忘れていることが考えられます。したがって、Bが正解です。

   なお、0101..のように0と1が繰り返し表示される場合は、BIOSが大容量ディスクに対応していないことが考えられます。LILOはカーネルやマップファイルを読み込む際に、BIOSを利用します。そのため、ハードディスクの先頭から1024シリンダ以降(あるいは約8GB以降)の領域にカーネルやマップファイルが格納されると、BIOSの制限により、LILOがそれらのファイルを読み出すことができず、起動に失敗することがあります。

A./etc/inittabファイルは、LILOが起動したあとに処理されます。
C./etc/fstabファイルは、LILOが起動したあとに処理されます。
D./etc/ld.so.confは、共有ライブラリが格納されたディレクトリを記述するファイルです。ここでは関係ありません。
E./mntディレクトリ以下のマウントポイントはLILOの起動とは関係ありません。
第4問の解答:D

   共有ライブラリを使用するプログラムの実行時には、動的リンカであるld.soが呼び出され、共有ライブラリをロードします。ld.soが参照する共有ライブラリの情報は、/etc/ld.so.cacheファイルに格納されています。このファイルは、ldconfigコマンドによって更新されます。ldconfigコマンドを実行すると、最新の共有ライブラリに対して必要なリンクを作成したり、ライブラリをキャッシュしたりします。共有ライブラリは通常、/lib、/usr/libディレクトリに格納されていますが、それ以外の場所を指定するには、/etc/ld.so.confファイルに記述します。したがって、Dが正解です。

/etc/ld.so.confファイルの設定例
/usr/kerberos/lib
/usr/X11R6/lib
/usr/lib/qt-3.0.3/lib
/usr/lib/sane
/usr/lib/wine
/usr/local/newlib
   /etc/modules.conf(E)は、カーネルモジュールのオプションなどを設定するファイルです。また、選択肢A〜Cのようなファイルはありません。

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書籍紹介
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応本書は、LPI認定試験レベル2の合格を目指す方を対象とした問題集です。LinuxとLPI認定資格の研究を長年続けてきた著者が、受験者が試験範囲を効率よく学習を進めることができ、かつ確実に実力が付くことを第一に考え、執筆しています。試験範囲の「201試験(Linux応用管理)」と「202試験(Linuxネットワーク管理)」について300問以上の問題を収録し、実際の試験に近い形式で網羅しているので、問題を解くごとに合格レベルの実力が身に付きます。解説を読めば、Linuxとネットワークに関する知識や、用語と重要項目の理解度もますます深まります! Linuxエンジニアを目指す、すべての方におすすめです。
発売日:2003.09.30発売
販売価格:3,150円 (税込)
株式会社クロノス 中島 能和
著者プロフィール
株式会社クロノス  中島 能和
株式会社クロノス常務取締役。LPI認定試験対策メールマガジンの発行や各種セミナーを通じて、LPI認定試験の啓蒙活動を行っている。


株式会社ソキウス・ジャパン
編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/


INDEX
第8回:トラブルシューティング
 問題
解答
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
第1回カーネル
第2回システムの起動
第3回ファイルシステム
第4回ファイル共有サービス
第5回ハードウェア
第6回システムメンテナンス
第7回スクリプト、スケジューリング
第8回トラブルシューティング
第9回ネットワーク
第10回メールとネットニュース
第11回ネームサーバ
第12回Webサーバ
第13回クライアント管理
第14回セキュリティ

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