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| はじめに | |||||||||||||||
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代表的なシステム運用管理ツールを用いてITILの実践について紹介する連載「ITIL実践のポイント」の第2回の今回は、Tivoliによるサービスデリバリの実践を紹介する。特に今回はサービスデリバリの中でも、株式市場の性能問題などでホットになっているキャパシティ管理を取り上げてみよう。 |
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| キャパシティ管理のプロセス | |||||||||||||||
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前回ITILの概要について説明したが、もう一度ここでおさらいしておこう。ITILの中心になるのがサービスサポートとサービスデリバリからなるサービスマネジメントである。
表1:サービスマネジメントの機能・プロセス構成(再掲) 今回のテーマであるサービスデリバリは、ビジネスにおけるシステムの性能や可用性、コストなどの要求をITシステムが満たすための計画や改善活動を行うものである。 その1つであるキャパシティ管理は、特にITインフラの「キャパシティ(ディスク容量や処理性能など)」が必要十分に提供され続けていくことを目指すプロセスである。 主な活動としては、表2にあげた項目があり、キャパシティを費用対効果の高い方法で管理していき、ビジネスの要求に対応して適切なタイミングでITインフラを増強してゆくことがポイントである。
表2:キャパシティ管理プロセスの主な活動 特に重要なのは、最近のシステム障害事例でも明らかな通り、システムの性能が追いつかなくなってから対策するのではなく、将来のビジネス需要に基づき、問題が起きる前に計画的にシステム増強などの対策を打っておくこと、すなわちプロアクティブな運用が求められている。 そのために、ITILではキャパシティ管理を「事業」「サービス」「リソース」の3つのサブプロセスに分けて管理している。
表3:キャパシティ管理3つのサブプロセス これにより、将来の事業計画から必要となるITサービスのサービスレベルを定義し、それに関連するリソースを管理することで、ビジネスとそれを支えるITインフラとを結びつけることができる。 また、キャパシティ管理を行っていく上で重要になるのが、キャパシティ管理に必要な各種データが格納されるデータベース「CDB(Capacity management DataBase)」である。 CDBには表3にあげた各サブプロセスに関連する内容として、表4に示す内容が格納されており、プロセス実行の基盤ともいえるものである。
表4:キャパシティ管理データベース(CDB)の内容 つまり、プロアクティブなキャパシティ管理を行うためには、CDBにデータを蓄積しながら、それぞれのサブプロセスで「監視 → 分析 → チューニング → 実装」のサイクルを反復的に実行することが必要になる(図1)。 ![]() 図1:ITILキャパシティ管理のサイクル ITILでは図1のサイクルをまわすために適切なツールを用いることが推奨されているが、中でもツールが効果を発揮するリソース・キャパシティ管理について、Tivoliでどのように実現するかを見てみよう。 |
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