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ユーザ企業の人事管理・給与計算システムの利用実態調査レポート
第4回:システムの再構築と統合化の状況
著者:
クレオ 成瀬 真伯
2006/7/3
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はじめに
前回は人事管理/給与計算/勤怠管理における、問題点、システム保守、サポート面についての現状をアンケート結果から説明しました。システムを実際に利用しているお客様の生の声を伺うことができ、筆者にとっても非常に貴重な体験となりました。
さて、今回はというとシステム再構築やその方向性についての調査結果を報告します。
最近は中小企業向けのERPパッケージの導入が活発になっていると聞きますが、実際にはどうなっているのでしょうか。また、2000年問題を機にシステムをリプレースしたユーザは落ち着いたのでしょうか。
はじめに、システム再構築の考えを伺いました。
システム再構築の予定
人事・給与のシステムの再構築予定について、各企業に伺ってみたところ、次のような結果になりました。
図1:人事・給与のシステムの再構築予定は?
「再構築予定あり」と回答したのは全体の18%となりました。前年度の調査結果では「再構築予定あり」と回答した企業が30%だったので、前年度に比べると大きく減少したということになります。
では、この再構築の予定がある18%の企業は、いつ頃再構築を検討されているのでしょうか。結果は以下の通りです。
図2:再構築予定の期日
1年以内に再構築の予定がある企業が30%、2年以内が15%、3年以上が55%となりました。なお前年度の調査結果では、1年以内に再構築の予定があると回答した企業が50%を超えていました。
図2の結果を見ても、昨年に比べて今年のシステム再構築を検討している企業が減っていることがわかります。
このことは冒頭にも述べたように、2000年問題から5年を迎えた昨年で、相当数の企業のシステム再構築が落ち着いたのではないかと推測できます。
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著者プロフィール
株式会社クレオ 成瀬 真伯
1992年に株式会社クレオに営業として入社以来、中堅〜大手企業向け基幹業務パッケージCBMSシリーズ(会計システム、人事給与システム)の販売に携わる。
その間多くの企業へのシステム販売に加え、販売戦略立案・製品企画などにも参画。現在人事給与システムに特化し、人事給与システムのコンサルティング営業と導入SEを統括管理している。
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第4回:システムの再構築と統合化の状況
はじめに
グループ会社の業務統合について
給与業務の集約化について