サーバOS利用実態が暴く企業体質
2006年7月5日(水)
Windows NTを使い続ける理由
Windows NTをそのまま使い続ける理由としては「移行する必要性を感じない」が67.4%と昨年よりさらに高まっている。企業規模の小さいところほど、まだ 「WindowsNTのシステム」が使えるので「移行する必要性を感じていない」という事実も判明した。
WindowsNTがいわゆる使い慣れたOSであることの証左ではあるのだが、2世代前のサーバOSの支持がこれだけ高いのもベンダーとしてどう対応するべきか微妙なと ころだろう。サポートが切れているからといって、サポートの必要性が生じた場合マイクロソフトがどう対応するのかは別として、問題が生じた場合は当然購入 先へ頼むことになるのは間違いないからだ。
戦略系アプリケーションの低い導入率とWindows NTを使い続けることの関係は
本連載の「第2回:明暗が分かれたITシステム/アプリケーション導入」では、「SCM」「SFA」「CRM」「CTI」といった戦略系アプリケーションの導入率が10%前後で一向に変化がないことを指摘した。
そして実は「WindowsNTはまだ使えるから、変える必要がない」という理由が生じる背景には、戦略系アプリケーションの導入率が関係している。
つまり2世代前のサーバOSでも問題なく使える旧態依然としたソリューションを使い続けているため、サーバOSをアップデートする必要性を感じにく いのだ。企業における戦略的な新ソリューションの導入が行われていれば、自然とサーバOSもアップデートすることになるだろう。
第一、企業経営やコアビジネスに関わる部分にITが採用されている場合、そのサポートがないことほど大きな不安要素はないはずだ。こういった問題が 生じる原因の所在はユーザ企業にもソリューション提供側(購入先=SIer、ベンダー)にもあるといえるのではないだろうか。
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