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仮想化技術 完全攻略ガイド
セキュアなVM環境を作る

第7回:APT環境の整備をする
著者:宮本 久仁男   2006/11/2
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作成した雛形に各種設定を付加(APT環境の整備)

   ここまでの作業で、ひととおりの環境を整備することができました。次に実施するのは、この上での作業を実現するための環境を整えることです。具体的には、以下が必要となります。
  • /etc/apt/sources.listの設定
  • /etc/resolv.confの設定
  • /etc/fstabの設定
  • chroot後に参照可能な各種ファイルシステム(procfsなど)の付加

表18:作業を実現するための環境の設定

   これについては、以下のページを参考にしてください。



xendも停止?〜不要なサービス停止の一環として

   冒頭で「不要なサービスは動かさない」としましたが、xendは常に動作してなければならないものなのでしょうか? 答えはnoです。

   xendは、xmコマンドなどの管理インターフェイスに従い、VMに対する資源の関係付けなどを実施しますが、これらの処理は「最初にVMを起こす」もしくは「VMの挙動を操作する」ところだけで完結します。極論を言ってしまうと、最初にVMを起動したり、最後にVMを停止させたりという以外には、必要ないともいえます。

   もちろん、どこまで割り切るか? というのはありますが、単純にVMを動かすだけであれば、動かす時には必要でも、そうでない場合には必ずしも必要にはなりません。ただ、xmコマンドを使うためには、xendが動作している状態が必須となるので、管理上不安がある人や、頻繁にVMを操作する必要がある人は、動作させておいたほうがいいでしょう。

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宮本 久仁男
著者プロフィール
宮本 久仁男
某大手SIerに勤務。OSおよびミドルウェア、アプリケーション開発、インターネットサーバの運用管理、社内技術支援などを経て、現在は動向調査業務に従事する。業務の傍ら、大学にも所属(博士後期課程)し、研究生活を送る。あらゆる分野に興味を持ち、それらについて自学自習で学びつつ、成果をコミュニティにフィードバックしたり、研究/検証テーマを模索したりという日々。Microsoft MVP (Windows - Security)というアワードも受賞しているものの、どこにでもいそうなエンジニア風。


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作成した雛形に各種設定を付加(APT環境の整備)
  iptablesの効果は?〜意外に大きい