改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - ネットワークサービス編 1

Webサーバ設定のポイント

Webサーバ設定のポイント


   Red Hat Enterprise Linux 4におけるhttpサーバの起動時に以下のようなメッセージが表示されることがあります。
# service httpd start
httpdを起動中: httpd: Could not determine the server's fully qualified domain name, using 127.0.0.1 for ServerName [ OK ]

   これは、ホスト名のFQDNが見つからないために表示されるメッセージです。この問題は、/etc/hostsファイルが次のように設定されている場合に発生します。

# cat /etc/hosts
# Do not remove the following line, or various programs
# that require network functionality will fail.
127.0.0.1               rhas4 localhost.localdomain localhost

   このケースでは、/etc/hostsの127.0.0.1のエントリに自ホスト名がFQDN以外の形式で記述されているためにメッセージが表示されるのです。この問題を回避するには/etc/hostsを修正し、127.0.0.1のエントリからホスト名を削除して適切なIPアドレスとホスト名、FQDNを定義します。

# vi /etc/hosts    
127.0.0.1  localhost.localdomain localhost  
172.16.0.6  rhas4.jpn.hp.com  rhas4


Webサーバの動作確認


   一般的にWebサーバの動作確認はクライアント側からWebブラウザを使用し、Webサーバ上のHTMLドキュメントを開けるかどうかによって判断します。しかしWebブラウザには独自のキャッシュ機能があり、キャッシュされたWebコンテンツのデータを表示すると一見してWebサービスが動作していると勘違いしてしまうことがあります。

   したがって、Webブラウザによる動作確認に不安があれば、キャッシング機能のないテキストベースのWebブラウザ「links」を利用するという手段もあります。linksでWebページを表示するには、Webサーバ上に作成したHTMLドキュメントのURLをコマンドライン上から指定します。

   例えば、ホスト名が「rhas4」のWebサーバ上にある/var/www/html/ディレクトリ内にindex.htmlファイルを作成します。ここではテストとして「Hello Red Hat Enterprise Linux AS4/BL25p」と記述したindex.htmlファイルを用意しました。

   linksからこのWebページに接続するには、次のように作業します。なおサーバ名で接続するためには、ホストの名前解決ができていることが前提となります。もし名前解決ができていない場合には、IPアドレスを入力します。

# links -dump http://rhas4.jpn.hp.com/index.html ← コマンドラインからURLを指定してlinksを実行
Hello Red Hat Enterprise Linux AS4/BL25p ← Webページ中のテキストが表示される

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