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| サイト内検索は検索ログとの併用で効果アップ | ||||||||||||
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サイト内検索の技術や手法は、検索ログを吟味して組み合わせることでさらなる効果を生み出すことができます。 では、検索ログをどのように活用すればよいのか、そもそもどのような検索ログなら活用できるのかを解説します。 |
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| 信頼できないログと信頼できるログ | ||||||||||||
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サイト内検索が行われた結果、管理者が得られるログとして、まず考えられるのは「検索結果表示後に、それを見たユーザがどのWebページにジャンプしたのか」を記録したWebサーバのアクセスログです。 このアクセスログは一般的なWebページを対象とした場合には様々な効果がありますが、サイト内検索の場合には以下の2つの点が取得できません。
表1:Webサーバのアクセスログから得られない情報 これは以下のように、一般的なサイト内検索を行った場合のユーザの動きを考えることでイメージできるでしょう。 |
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| 一般的なサイト内検索でのユーザの動き | ||||||||||||
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まずユーザがサイト内検索であるキーワードを基に検索を行います。通常、キーワードの含有率をはじめとした条件付けにより、ランクの高いWebページから順に結果が表示されます。 「順位が高いWebページが目的の情報が掲載されている可能性が高い」と判断したユーザは、検索結果の中からまず1位のものをクリックするでしょう。そこに必要な情報がなければ次、そこにもなければその次へと移動していきます。 このような行動をとるユーザが多ければ多いほど、常にランクの高いページは高いまま、低いページは低いままになってしまい、アクセス数は多いけれどもユーザの役に立たないWebページだけが上位に存在し続けるかもしれません。 ユーザ側の視点から見れば、あたりだと思われる結果をクリックしても、いつまでも目的のページが表示されず、イライラがつのります。さらに、いつ検索しても目的の情報が上位に表示されず、なかなかたどり着くことができないということになれば、そのWebサイトのユーザに与える経験価値は下降線をたどってしまうでしょう。 例えば、ある飲食チェーンのサイト内検索のログを1ヶ月間取得した場合、「ペットと入れるお店」というキーワードでは1位の検索結果はクリックされず、2位のクリック数が50%、3位が30%、4位が10%、以下は0%だった、というケースを考えてみます。 この場合は検索エンジン側のランク付けとユーザの期待する結果が異なっているわけですから、ランク付けの仕組みに問題があるということになります。このようなケースでは、「第2回:検索ポータルと企業サイト内検索の目的の違い」で紹介した「検索結果の優先順位を変える」などの手法を使い、ランク付けそのものを直すことが効果的です。 しかしこれは対処法の1つにすぎず、ユーザのイライラは若干解消できたとしても、必ずしも役に立つページを提供できたと断言はできません。 最終的にあるWebページでユーザの移動が止まったとしても、それが「目的の情報にたどりついた」のか「目的の情報にたどりつけず、やる気をなくして立ち去ったのか」はログからは判断できないということです。 結論からいえば、様々なログを取得しても「確実にユーザが目的の情報を得られた」かどうかは判断できません。しかし、可能な限りノイズを除去し、精度の高いログを手に入れることは不可能ではありません。 |
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