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XMLデータベースによる企業情報システム構築の最前線 |
第2回:Webカタログ管理システムに見るNeoCore XMS採用のメリット
著者:ウルシステムズ 伊奈 正剛 2007/2/21
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NeoCore XMSを採用したWebカタログ管理システムとは
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「第1回:NeoCore XMSで紐解くXMLデータベース適用の勘どころ」では、NeoCore XMSが持つメリットを中心に第2世代型のXMLデータベースを活かせるポイントについて解説した。
今回は、さらにNeoCore XMSの特徴を活用した事例として、キヤノンシステムソリューションズが開発を行っている製品仕様情報管理システム「DCMS(Digital Contents Management Solution)」を紹介する。
この製品仕様情報管理システムはXMLデータによる製品仕様の管理を行い、そのデータを基にWebカタログや紙カタログなどで活用する「ワンソース・マルチユース」を目的としたものだ。商品の開発から製造、販売といったビジネスの中で必要な商品情報を管理・公開できる。
今回はDCMSの利用法の一例としてWebカタログ管理システムとしての側面を取り上げ、NeoCore XMSがどのように活かされているかを見ていくことにする。
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なぜカタログの電子化が必要なのか
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ここでは例として、身の回りにある携帯電話や音楽プレーヤなどの様々な電化製品を考えてみたい。当然、これらの機器には電子部品が利用されており、その構成要素はICチップやトランジスタ、液晶パネルなど非常に多い。さらに、採用される機種や用途によって、同じ種類のパーツでも、その内訳は膨大なものとなる。
これらのパーツを生産している企業の場合、サイズ/動作電圧といった規格や特性などの違いから、取り扱う部品の種類は数万から数十万点におよぶことがある。これらの部品をビジネスにつなげるためには個々の製品情報をカタログ化し、ユーザ企業が閲覧できる体制を用意しておく必要がある。
比較的技術の進歩が緩やかだった時代は手作業で情報を集め、紙ベースのカタログを作成することで対応することができた。しかし現在は、電子部品に対する要件も急速に変化しており、新商品の開発や既存部品の改良が絶え間なく行われ、部品の種類の多様化に拍車をかけている。
これらの製品情報を整理し、顧客に対して提供するためには、次々に新しい情報を登録・更新するシステムが重要となる。これは、多くのビジネスが直面している課題といえる。この問題を解消するため、リレーショナルデータベース(以下、RDB)を活用したカタログシステムが登場したが、必ずしもビジネスの要件を満たすものではなかった。
そこで注目したいのが、今回紹介するNeoCore XMSを用いたWebカタログ管理システムである。次項より、RDBを用いたシステムにはどのような問題があり、NeoCore XMSを採用したシステムではどのように解決できるのかを企画、設計、開発の順で見ていく。
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著者プロフィール
ウルシステムズ 伊奈 正剛
前職よりEDI、B2B、EAIといったシステム構築を中心に、XMLを駆使したシステムの開発に携わる。現職では、流通業界向けの次世代XML-EDIシステムの構築とその導入コンサルティングに従事するかたわら、XMLデータベースのビジネス活用に向けて検討を進めている。
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