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PHP開発はじめの一歩
第1回:PHPの基礎とインストール
著者:
ウノウ 尾藤 正人
2007/5/21
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インターネットとWWW
インターネットとはなんでしょうか。もしかしたら本連載の読者の方には「Yahooじゃないの」とか「ホームページのことでしょ」と思っている方もいるかもしれません。これらは必ずしも間違ってるとはいえませんが、正しい表現ではありません。
実はInternet ExplorerのようなWebブラウザからアクセスしているWebページは、インターネットで提供されているサービスの1つである「World Wide Web(以下Web)」と呼ばれているものです。
Web上では様々なサービスが提供されています。Googleのように検索サービスを提供しているものもあれば、Youtubeのように動画の共有サービスを提供しているものもあります。本連載では、このようなWebで提供されているサービスを実現するプログラミング言語の1つである「PHP」について解説していきます。
PHPを用いることで、様々なWebサービスを開発することができます。もしかしたら本読者の中から、将来誰もが知ってるWebサービスを開発する方があらわれるかもしれません。このようなワクワクしたWebサービスの世界にみなさんも足を踏み入れてみましょう。
まずはPHPについて解説をはじめる前に、そもそもなぜPHPのようなプログラミング言語が必要なのかを説明します。
静的コンテンツと動的コンテンツ
Webの世界には「動的コンテンツ」と「静的コンテンツ」の2種類があります。動的と静的の違いは変化があるかないかです。例えばAmazonでショッピングをするときにカートに品物を入れるとカートの品物が増えます。
当たり前といえば当たり前ですが、同じカートの情報でも変化がありますし、カートの中身が変わらなければ大問題です。このようなWebページがまさに「動的」コンテンツで、コンテンツが動的に変化するからこそ、このようなショッピングサービスを提供することができるわけです。
Webページが登場した頃はコンテンツがすべて静的でした。コンテンツを動的に提供することでAmazonのようなショッピングサービスが可能になり、Webの世界に革命が起きました。
では、このような動的コンテンツを作成するにはどうすればいいでしょうか。人間が逐一カートの中身を確認していては大変ですから、コンピュータを使って機械的に作業をさせることになります。
このような機械的な作業をするのがプログラムであり、プログラムを作成するのがプログラミングです。PHPはこのようなプログラムを作成するプログラミング言語の1つであり、PHPを使うことによってこのような動的コンテンツを生成することができるようになります。
なぜPHPなのか
実は動的コンテンツを生成できるのはPHPだけではありません。JavaやPerl、Ruby、Python、そのほかにもWebサービスの開発に使用される言語には様々なものがあります。
では、なぜPHPなのでしょうか。理由は大きく3つあります。
Webサービス開発に特化している
PHPは元々Webサービスの開発を行うために作られた言語ですから、Webサービスに必要な機能が最初から揃っています。
容易に習得できる
プログラミングは難しいと思われがちですが、PHPは比較的低コストで習得することができます。手軽にWebサービスの開発をするのに最適です。
無償で利用できる
PHPは世界中の開発者によって開発・公開されており、誰でも無償で利用することができます。
表1:PHPを選択する理由
このようにPHPを使うことで簡単かつ素早くWebサービスを開発することが可能になります。
すぐにPHPの開発環境の構築にかかりたいところですが、その前にPHPを使ってWebサービスを提供するにあたって関係の深いLinux/Webサーバ/データベースについて説明します。
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著者プロフィール
ウノウ株式会社 尾藤 正人
CTO
広島市立大学大学院在学中にVine Linux SPARC版の開発を行う。2002年4月、HDEに入社。2003年度未踏ユースプロジェクトに採択され、「みかん - サーバ自動選択型FTPサーバの開発」を行う。退職後、シリコンバレーに語学留学のため渡米。2004年12月、帰国してウノウに参画。写真共有サイト「フォト蔵」を開発中。
ブログ:ベイエリア情報局
http://blog.bz2.jp/
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第1回:PHPの基礎とインストール
インターネットとWWW
Linux
Fedora CoreでPHPのインストール